ChatGPT×LINEのサービスが急増 “スマホ視点”で対話型AIとの向き合い方を考える(1/3 ページ)

» 2023年05月19日 06時00分 公開
[井上晃ITmedia]

 未来を予想するのは困難だ。しかし、今後「AI」との付き合い方が重要になることだけは、誰の目にも明らかだろう。ご存じの通り、画像・動画・3Dデータ・音楽・テキストなど、さまざまなコンテンツを一瞬で生成できるサービスが、既に市場にあふれている。

 さらに、一般ユーザーにとってもハードルの低いであろう「テキスト生成」に焦点を絞ってみると、AIチャットサービスをスマートフォンからも簡単に扱えるサービスも増えてきた。つまり、ITリテラシーの高い・低いによらず、AIチャットは多くの人にとって身近な存在となりつつあるわけだ。

 本稿では、このように、スマートフォンからカジュアルに扱えるようになったAIチャットサービスに対して、どのように向き合えばいいのかを考えてみたい。

AIチャット LINEを介してスマートフォンでも対話型AIサービスを利用しやすくなった

AIチャットがスマホでも使いやすくなってきた

 まず、トレンドの背景をざっとおさらいしておきたい。AIチャットサービスが1つの転換期を迎えたのは、米OpenAIが2022年11月に「ChatGPT」をリリースした時点だ。同サービスの公開が世界に大きなインパクトを与えたことは記憶に新しい。

AIチャット PCのブラウザから利用する「ChatGPT」

 同サービスでは、2020年にリリースされた大規模言語モデル「GPT-3」をさらに改良した「GPT-3.5」がベースになっている。また、2023年3月には後継の「GPT-4」も公開されている。

 さらに、OpenAIは2023年3月に、「ChatGPT API(gpt-3.5-turbo)」の提供を開始した。APIとは「Application Programming Interface」の略で、ソフトウェア開発においてサービス間の連携に利用されるものだ。要するに「ChatGPT(GPT-3.5)のAPIが提供される」というのは、「外部のサービスからChatGPTの機能を利用できるようになった」と言い換えてもいい。なお、OpenAIはこの時点で、API を通じて送信されたデータは、モデルのトレーニングに使用しないとも発表していた。

 こうした流れもあって、2023年春は、これらを利用したサードパーティー製のAIチャットサービスが続々と登場しているタイミングなのである。もちろん、それ以前から言語モデルの「GPT」シリーズのAPIを活用したサービスがなかったわけではない(例えば、GPT-3のAPIを使ったAIライティングサービスの「Catchy(キャッチー)」は2022年6月にリリースされていた)。しかし、ChatGPTが広く知れ渡ったタイミングということもあってか、2023年3〜4月にかけては、新サービス・新機能が爆発的に増えているといった印象だ。

 中でもスマートフォンから使いやすいサービスとして顕著なのが、LINEのbotだろう。例えば、piconが3月2日にリリースした「AIチャットくん」は、ChatGPTのAPIを活用したLINE bot(公式アカウント)であり、リリースから1カ月で登録者100万人を突破した(※2023年4月4日時点のプレスリリースによる)。4月21日にはグループチャットにも対応するようになるなど、アップデートを継続している。

AIチャット piconが提供している「AIチャットくん」

 また、LINE上でChatGPTを活用した類似サービスとしては、CGOドットコムが3月9日にリリースした「AIギャル」や、Second handが3月16日にテスト版としてリリースした「AIチャットちゃん α版」、DIOCODEが3月末にリリースした「Diochat」、ウェル・ビーイングが4月4日にリリースした「AIアシスタント」なども目にとまる。

 他にも、アプリの体裁でスマートフォンからChatGPTの機能を利用できるものも多く登場している。オーソドックスなAIチャットツールの機能が使えるものから、悩み事相談相手として特化したもの、英会話の講師として使えるもの、求人サービスやマッチングアプリのプロフィール文の添削まで、さまざまな用途で使われ出している。正直、ChatGPTのAPIを活用したサービスの全体像を網羅するのは既に困難だといっていい。

       1|2|3 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年03月12日 更新
  1. 「iPhone 17e」と「iPhone 17」は何が違う? 3万円の価格差をスペックから検証する (2026年03月10日)
  2. 「iPad Air(M4)」実機レビュー 「もうProじゃなくてもいい」と思えた性能、だからこそ欲しかったFace ID (2026年03月09日)
  3. 「iPhone 17e」を試して分かった“16eからの進化” ストレージ倍増と実質値下げで「10万円以下の決定版」に (2026年03月09日)
  4. 自分で修理できるスマホ「Fairphone(6th Gen.)」を見てきた わずか10分で画面交換、2033年まで長期サポート (2026年03月10日)
  5. 携帯キャリアの通信9サービス、総合満足度はpovoがトップ サブブランド勢が好調 MMDが調査 (2026年03月10日)
  6. 60ms未満の音声遅延速度で端末をワイヤレス化「UGREEN USBオーディオトランスミッター」が30%オフの2309円に (2026年03月09日)
  7. キーボード付きスマホ「Titan 2 Elite」がUnihertzから登場 実機に触れて分かった“絶妙なサイズ感” (2026年03月09日)
  8. 庵野秀明、GACKT、ひろゆき、ドワンゴ川上らが集結 “カメラのいらないテレビ電話”をうたう新サービス「POPOPO」18日に発表へ (2026年03月11日)
  9. Qualcommのウェアラブル新チップが「Elite」を冠する理由 最新モデム「X105」は衛星通信100Mbpsへ (2026年03月11日)
  10. 【無印良品】ウエストポーチもになる「スリングバッグ」が3990円に値下げ中 植物由来の原料を使用 (2026年03月11日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2026年