格安SIMといえば以前はMVNOがメインでしたが、最近は大手キャリアのオンライン専用プランやサブブランドも選べるようになりました。格安SIMは料金やサービス内容だけでなく、通信速度も大きく異なります。そこで8月も格安SIMの8サービスについて、実際の通信速度を測定しました。
今回も以下の条件で格安SIMの速度を測定しました。
ドコモ回線の格安SIMにはXperia XZ1 SO-01K、au回線にはXperia XZ1 SOV36、ソフトバンク回線にはXperia XZ1 701SOを用いています(一部対象外あり)。測定したのは4Gのデータ通信速度です。
なお、通信速度は測定タイミング、測定したエリアや環境などによって大きく変動します。あくまで参考としてお読みください。
まずはahamo(アハモ)の通信速度です。7月にやや低下しましたが、8月は回復しました。最も回線が混雑する昼12時30分でも平均118Mbpsほど出ており、1日中快適に使えるでしょう。
なお、ドコモ回線は都市部のターミナル駅周辺や繁華街などでまれにつながりにくくなるという問題が発生していますが、測定場所が都心部から少し離れているからか、筆者の測定では問題は起きていません。ドコモは7月末に改善状況と今後の取り組みを発表しましたが、SNSなどを見ると改善までにはもう少し時間がかかるかもしれません。
ahamoは海外でもデータ通信ができるのがメリットです。基本容量の20GBまでなら追加料金なしで通信できるので、海外への渡航機会が多い人はahamoへの乗り換えがオススメです。
LINEMO(ラインモ)の速度も1日を通して安定しており、昼や夕方でも快適です。月による速度変動も少ないので安心です。LINEMOが使うソフトバンク回線は5Gエリアもどんどん広がっているので、最近は通信速度が最も安定していると評判です。
LINEMOは豪華なキャンペーンが魅力ですが、8月17日からさらにお得になりました。キャンペーン内容は少々複雑なものの、月3GBのミニプランは最大12カ月間実質無料、月20GBのスマホプランも6カ月間実質無料で使えるので、契約は今がチャンスです。
povo2.0も1日中速いです。昼12時30分でも平均100Mbps以上出ており、もちろん朝や夕方も快適です。なぜか8月3日の12時は4.48Mbpsに落ち込んでいますが、おそらく測定上のブレなので気にする必要はありません。安心して使ってください。
povo2.0は基本料金が無料で、必要なときにデータ容量を購入(トッピング)する仕組みなので、他社のSIMと併用して通信障害に備えたり、メインのSIMの速度が遅い場合に切り替えて使ったりするのもオススメです。また、休日や旅行時にデータ使用量が増える場合は、24時間使い放題トッピング(330円/回)を活用しましょう。
Y!mobile(ワイモバイル)も1日中速いです。平均速度はほとんどの時間で100Mbpsを超えており、今回の測定では最も速いサービスでした。
Y!mobileは端末が安く買えるのも魅力です。8月19日時点ではAQUOS wish2、moto g53y 5G、Libero 5G III、かんたんスマホ3や、ソフトバンク認定中古のiPhone SE(第2世代)が最安1円で購入できます。他の機種もオンラインストアなら高額の割引が適用されるので、端末は必ずオンラインで購入しましょう。
UQ mobile(UQモバイル)の通信速度も1日中速いです。8月は100Mbps以上出ることは少なかったものの、常時数十Mbpsの速度が出ており安心して使えます。
UQ mobileはオンラインショップでSIM/eSIMのみを契約するとau PAY残高が還元されるキャンペーンを常時実施していますが、8月31日までならさらに増額中で、MNPで契約すれば最大2万円分が還元されます。このキャンペーンはオンラインショップ限定なので、UQ mobileには必ずオンラインで契約してください。
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