「iPhone 15 Pro Max」の5倍望遠カメラはどこまで使える? 14 Proとも比較しながら徹底検証荻窪圭の携帯カメラでこう遊べ(4/4 ページ)

» 2023年10月21日 11時30分 公開
[荻窪圭ITmedia]
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レンズフレアやゴーストはどう?

 そしてみんな気になっているレンズのフレアやゴースト。逆光で撮るとどうしても出ちゃうのはiPhoneの伝統であったが、それがコーティングを変えて改善されたかどうか。

 次の2枚をどうぞ。iPhone 14 Pro、15 Pro Maxという順に掲載。

iPhone 15 Pro Maxカメラレビュー iPhone 14 Proで意地悪な半逆光シーン。右下のゴーストに注目
iPhone 15 Pro Maxカメラレビュー iPhone 15 Pro Maxで同じシーンを。右下を見ると明らかに改善はされている

 太陽は左上にある。右下を見るとゼロではないけど明らかに改善されているのが分かる。改善されていた。良かった。

 続いてナイトモード。明るすぎず、暗部がつぶれすぎずでいい感じだ。

iPhone 15 Pro Maxカメラレビュー iPhone 15 Pro Maxでナイトモード。街灯のみの暗い公園で。ダイナミックレンジも広く夜景っぽさを保ちつつきれいに撮れている

 超広角は約1200万画素のAF付でカメラとしては前モデルと同じだ。

iPhone 15 Pro Maxカメラレビュー 超広角カメラで撮影したガスタンク

 1x以上のカメラでぐぐっと被写体に寄るとマクロモードになるが、そのときは至近距離での撮影が可能な超広角カメラに切り替わり、そのデジタルズームとなる。実は超広角カメラで撮っているのだ。

iPhone 15 Pro Maxカメラレビュー コスモスの蜜を吸っている蝶をマクロモードで。蜜を吸っている様子がよく分かる

iPhone 15 Pro Maxは買いか?

 という感じでいろんな機能であれこれ撮ってみたけど、iPhone 15 Pro Maxはいいですな。

 使っていて一番いいと感じたのは、iPhone 15 Pro系で採用された「写真」モードのまま「いつでもどこでもあとからでもポートレート」。これは使い勝手がいいので、取りあえずこのモードで撮っちゃう。

 今回、人物作例を撮った日が雨だったので、透明ビニール傘を差してポートレートモードで撮ったらどうなるかってちょっと意地悪な撮影もしてみた。

iPhone 15 Pro Maxカメラレビュー 35mm相当にセットして招き猫の前で傘を差してポートレートモード
iPhone 15 Pro Maxカメラレビュー きれいに撮れているけど、ビニール傘のエッジや骨の一部はちょっと背景に溶けてしまった

 かなり頑張っていて(初期のポートレートモードはこういうシーンがものすごく苦手だった)、透明な傘だと難しいのは否めない。

 ぱっと見は違和感がないのでそのまま使ってもいいけど、ポートレートモードだとちょっとうまくいかなかったってときは、写真アプリで「ポートレートをオフ」にしちゃえばいいのだ。

iPhone 15 Pro Maxカメラレビュー あ、イマイチだったなと思ったら「写真」アプリで「ポートレート」をオフにしちゃえばいいのだ

 この辺の柔軟さが最高である。ここまでクオリティーが上がったので積極的に「ポートレート」を使いましょう、というメッセージが込められているように思える。コンピュテーショナルフォトグラフィーの進化のおかげだ。

 さらに、望遠カメラが5xになったことで活用できる範囲がぐっと広がった。120mmあれば十分に望遠だ。

 この2つのメリットはデカいので、カメラ重視の人ならiPhone 15 Pro Maxを買ってOK、である。大きな進化を味わえるはずだ。

モデル:長谷川実沙

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