さらに倍率を上げてみる。デジタルズームのクオリティーは大事だからね。8xを超えると、左上に「少し広い範囲のサムネイル」が出て、どのあたりを撮影しているかを黄色い枠で示してくれる。このサムネイルはメインカメラが捉えた画像をデジタルズームしたものだ。望遠時は被写体を見失うこともあるので、そのときはサムネイルの黄色い枠にそれが収まるようにすればいい。
そして最大の25xはこちらだ。667mm相当である。
手ブレ補正はけっこう優秀で、ズーム倍率を上げても安定してくれるので構図を決めやすくて撮りやすい。
ちなみに、iPhone 14 Proの最大倍率は15xなのでそれも見てみると、ちょっとつぶれ気味だ。
ではちょっとムチャをして、夜の5x望遠だ、と遠くからタワマンを狙ってみたら、ナイトモードにさえなりませんでした。ビルが明るいとはいえ、ちょっとびっくり。
それでこのクオリティーなのはすごい。ここまで撮れるとは。
人物も撮ってみよう。望遠だと背景もすっきりして顔の形もきれいに出るのでおすすめだ。雨がしとしと降っていてけっこう暗かったので条件はよくないけど、しっかり撮れている。
と、楽しい5x望遠だけど、注意点が1つあった。
それは撮影最短距離が意外に長いこと。
感覚的に1.2mくらいでそれより近いものを撮ると自動的にメインカメラの5xデジタルズームに切り替わる。そうなると画質がちょっと落ちるので、要注意だ。
これなんか、5xでポートレートで撮ったのだけど、あとでチェックしたらメインカメラのデジタルズームになっていたのだった。でも思ったより気にならず(被写体にもよるんだけど)。
AF機構的に近距離は難しいのかもしれない。
望遠から始めたので、ここから徐々に広角に向かおう。いつもの逆だ。みんな気になるiPhone 14 Proとの比較を交えつつ行きたい。
iPhone 14 Pro/Pro Maxや15 Proは望遠が3xだった。15 Pro Maxは5xだ。アプリ上では1x→2x→5xと2の次が空いちゃうのである。
じゃあ、どっちも3xで撮ったときの画質差はどうなの? ってことで14 Proの光学3xと15 Pro Maxのデジタル3xの差をチェック。中央部を等倍表示して違いがどのくらい出るか。
やはり光学3xのiPhone 14 Proの方がディテールに不自然さがなくていいけど、15 Pro Maxもなんとか使えそうなクオリティーだ。
iPhone 15 Pro系は「1x」をタップすると、28mm(1.2x)、35mm(1.5x)と順繰りに倍率が切り替わるというUI(ユーザーインタフェース)を入れた。であれば、「2x」をタップするたびに「2x→3x」と切り替わる機能をつけてくれたら、2xと5xの間をなんとなく埋められるかな、という気はしているので、搭載してほしいと思うのだけどどうだろう。
2xズームは人物で比較。ポートレートモードは使ってない。
15 Pro Maxは14 Proに比べて肌の色がはっきり出るようになった。
では1x。これはガスタンクで両方載せておこう。15 Pro Maxの方が少し濃い目に出ている。15 Pro Maxはデフォルトの24MPで撮っているので、拡大するとさすがに違う。
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