ゲオから超安いデジカメが出てちょっと話題になっているから使ってみて、といわれて手にした「BM-DC01」。価格はゲオオンラインストアで5478円(税込み)。
手にしてみると、とても懐かしさすら感じる。もう10〜20年くらい前、安いCMOSセンサーを搭載し、プラスチック製の軽くて安いボディーを持つ数千円のデジタルカメラが登場し、「トイコンデジ」などと呼ばれてちょっと話題になったのだが、これもまた「帰ってきたトイコンデジ」って感じだ。
ただ、もちろんそれなりに現代的になっている。
片手で握れて重さはバッテリーとmicroSD込みで約117gと超軽い。ボディーはもちろんプラスチック。そのカジュアルさがいい。
本体に書かれている文字をチェックしてみよう。
まず「4KULTRAHD」。確かに4K動画を撮影可能だ。4Kで撮った動画から切り出したカット。
手ブレ補正はゼロなので歩きながら撮れると揺れまくるし、ゆがむしで、これも初期のスマホカメラを思い出す感じだ。
その下に「44.0 MEGA PIXELS」とあるが、イメージセンサーは44MP(つまり4400万画素)じゃない。センサーは800万画素である。メガピクセルでいえば「8MP」。めちゃ盛っている。
【訂正:2024年1月21日11時10分 初出時に「0.8MP」としていましたが、正しくは「8MP」です。おわびして訂正いたします。】
ただまあ、デジタル処理で44MPサイズの写真を撮れるわけで、「44.0 MEGA PIXELS」センサーとは書いていないし、まあいいか。
いつもとはちょっと違う被写体も、ってことでスカイツリーを44MPで。
さらに、レンズの周りには「16x Powerful Zoom」とある。これはもちろん光学ズームじゃなくてデジタルズームのこと。
めいっぱいズームしてみた。
もう1つズームしたものを。
ざっくりいって、これぞトイコンデジという画質と使い勝手だ。起動は数秒かかるし、AFも数秒待たされるのもなんか懐かしい。
でも人物だけはちゃんと検出してくれる。
しかも「笑顔シャッター」機能なんてついていて、ちょっとでもほほえむと、がしがしとシャッターを切ってくれる。
もちろんナイトモードなんてないし、手ブレ補正もないので、暗所だとすぐ手ブレする。フラッシュ代わりのライトはLEDライトが3つついているだけで、それほど明るくはない。
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