Appleが自身で開発したiOSを搭載したフラグシップモデルiPhone 15 Pro Max。Googleが自身で開発したAndroidを搭載したフラグシップモデルPixel 8 Pro。
今回は特に両者がライバルっぽい感じになってて面白いのである。
ディスプレイはどっちも6.7型だし。
カメラはどっちも、超広角・広角・5x望遠のトリプル。
価格(税込み)はストレージが256GBで比べると、iPhone 15 Pro Maxが18万9800円。Pixel 8 Proが16万9900円(いずれもメーカー直販)。
Pixel 8 Proの方が安いけど、いずれにせよ15万円オーバーのフラグシップ価格だ。
そうなると対決させてみたくなるよね。
てなわけでカメラについて比べてみた。あ、最初に言っておきますが、最終的にどっちが勝ち、って判定はでません。それはムチャというもんです。
シチュエーション別に比べてみよう。
Pixel 8 Proの方がほんのちょっと広角だ。
ちょっと色味や階調は違うけどそこは甲乙付けがたし。好みではiPhoneかな。ただ、Pixel 8 Proは超広角時も50MPモードで撮れるというメリットがある。
超広角の次はマクロってのは不思議な順だが、マクロ撮影時は超広角カメラのデジタルズームを使うからここに入れてみた。
性能的にはあまり変わらないので中央部を拡大してみた。
どちらもカメラと被写体の距離がある程度以上近くなると自動的にマクロモードに切り替わるのだが、iPhone 15 Pro Maxが約17〜18センチくらいで、Pixel 8 Proは約12〜13センチくらいで切り替わった。
続いてメインカメラとなる広角カメラ編だ。
広角カメラはiPhone 15 Pro Maxは48MP、Pixel 8 Proは50MP。どちらもその最高画素数で撮影することができる。
微妙に差はあるけど、甲乙付けがたし。
ただ違うのは、iPhone 15 Pro Maxで48MPで撮れるのは広角カメラの1xのときのみ。Pixel 8 Proは50MPモードにすれば超広角だろうが望遠だろうがデジタルズーム時だろうが、ぜんぶ50MPで撮る。デジタルズームで50MPで撮ると保存に時間がかかるので使いづらいが、さすがデジタルズーム時の処理が得意なだけあって、むちゃな倍率(30xとか)で撮らない限りはそれなりに頑張ってくれる。
なお、iPhone 15 Pro Maxはメインカメラで1x以上2x未満時に限って24MPがデフォルトになった。
なんか、ここ数年、デフォルトの画素数が12MPで安定していたけど、2024年あたりからその辺も崩れてきそうだ。画素数が上がれば上がるほど「コンピュテーショナルフォトグラフィー」に頼らざるを得なくなってくるのでどっちがいいかは難しい。
次は逆光気味の、メインの被写体が影で暗くなっているパターン。iPhone 15 Pro Maxはデフォルトの24MPで撮っている。
これ、実はiPhoneが以前から苦手な構図。
iPhone 15 Pro Maxは青空や白い雲はきれい。Pixel 8 Proは空の青さを抑えた代わりに、メインの被写体である白い駅舎の色はちゃんと出ている。
こういうシーンはどう解釈してどう画作りするかが問われるところで、どっちがいいかは難しいのだけど、私が撮りたかった画に近いのはPixel 8 Proの方だ。
これはやろうと思ったけど、中止。ほんのちょっとした加減でこっちには出るけどあっちには出ない、となるのでセレクトが難しい。ただiPhone 15 Pro Maxはそれまでよりレンズによるゴーストは減っているし、Pixel 8 Proも出るときはそれなりに出る。
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