LINEヤフーは、12月13日に睡眠ゲームアプリ「Pokemon Sleep(以下、ポケモンスリープ)」に関するレポートを公開した。事業者向けサービス「ヤフー・データソリューション」を利用し、時間帯別閲覧ユーザー数、ユーザーの閲覧時間の差分、特徴的な検索キーワードを比較している。
本レポートでは、ポケモンスリープとともに「攻略」「厳選」を検索しているユーザー群をポケモンスリープのユーザー群、そのユーザーと性別、年齢、1年間のヤフーでの検索回数が類似しているユーザー群を比較ユーザー群と定義。同社の閲覧データを用いて睡眠時間を推定し、アプリリリース後の1カ月間の平均睡眠時間を比較した。
これによると、比較ユーザー群が1分しか増えていない一方で、アプリユーザー群は約26分増加している。アプリのプレイにより、睡眠時間の向上を促している可能性があるという。
次に、アプリのユーザーが特徴的に検索しているキーワードを調査し、ゲームをプレイすることが睡眠への意識に影響を及ぼしたかどうかを分析。「睡眠」または「寝る」が部分一致で含まれ、睡眠活動改善に関連する検索キーワードを抽出して比較ユーザー群と比較した。
その結果、比較ユーザー群では睡眠活動を改善するキーワードが3件しかない一方、アプリのユーザーは「睡眠の質を上げる方法」「深い睡眠を取る方法」「睡眠負債 解消法」など、具体的な睡眠の改善策を求める検索キーワードが見られた。アプリのユーザー群は比較ユーザー群に比べ、睡眠への関心が強い傾向にあることが伺える。
なお、ゲームのリリース前の時期についても分析したところ、そもそもアプリのユーザー群は睡眠への意識が高い層である可能性が示された。しかしアプリのリリース後、比較ユーザー群の特徴度、検索キーワード数にはほとんど変化が見られないことに対し、アプリユーザー群は特徴度の大きい検索キーワードが増え、検索キーワード数も増加し、アプリによって睡眠活動への意識がより強まった可能性があるとしている。
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