大阪・堺市エリアのJR線が「ICOCA」で乗り放題!(注意点あり) KANSAI MaaSアプリで「(ICOCAでGO)大阪・堺おでかけパス」を発売

» 2023年12月22日 16時30分 公開
[井上翔ITmedia]

 JR西日本(西日本旅客鉄道)は12月25日から2024年3月24日まで、企画乗車券のセット商品「(ICOCAでGO)大阪・堺おでかけパス」を販売する。価格は1000円(税込み、以下同)で、同社が複数の鉄道会社と連携して提供する「KANSAI MaaS」アプリを通して購入できる。

KANSAI MaaS 「(ICOCAでGO)大阪・堺おでかけパス」は、KANSAI MaaSアプリでのみ販売される

商品の概要

 (ICOCAでGO)大阪・堺おでかけパスは、大阪市内および堺市内のJR線を手持ちのICOCAでフリー乗車できるサービスと、阪堺電気軌道(阪堺電車)と南海バスが共同で販売している1日乗車券「堺おもてなしチケット(南海バス拡大版)」(600円相当)をセットした商品だ。JR西日本の観光キャンペーン「ちょこっと関西歴史たび」が堺市エリアで開催される2024年1月6日から3月24日までの任意の1日のみ利用できる

ICOCAでのフリー乗車サービス(注意点あり)

 ICOCAでのフリー乗車サービスは、以下の条件を“全て”満たしたICOCA、SMART ICOCA(キャッシュレスチャージ対応のICOCAカード)、モバイルICOCAApple PayのICOCAのいずれかで利用できる。

  • KANSAI Maasの会員情報にカード固有のID(「JW」で始まる16桁)を登録してあること
  • 「WESTERポイント(チャージ専用)」のサービス登録を済ませていること(参考リンク

 このフリー乗車サービスは、JR東日本(東日本旅客鉄道)が試行しているモバイルSuicaでのフリー乗車サービスと同様の仕組みで、運賃をカードからいったん引き去った上で、利用した翌月の末日に運賃相当額のWESTERポイント(チャージ専用)として還元する形を取る。乗車時にはICOCAにチャージをしておく必要があるので注意しよう。

フリー乗車サービス乗車区間 ICOCAによるフリー乗車サービスの対象区間。基本的には大阪市内と堺市内に所在する駅が対象だが、考えられる乗車経路の都合からか、尼崎駅(兵庫県尼崎市)と久宝寺駅(大阪市八尾市)も対象駅に含まれている
ICOCA JR東日本の試行とは異なり、通常のカードタイプのICOCA/SMART ICOCAもフリー乗車サービスで利用できる。ただし、いったん運賃が差し引かれて、運賃相当額のポイントが後日付与される(=疑似的なフリー乗車となる)ことは同様だ

堺おもてなしチケット(南海バス拡大版)

 堺おもてなしチケット(南海バス拡大版)を使うと、阪堺電車の堺市内に所在する停留所(我孫子道〜浜寺駅前間)と、南海バスの「堺市内ワイドエリア」が乗り降り自由となる。今回のパスを購入した人は、大仙公園観光案内所(堺市堺区)でこのチケットを追加料金なしで受け取れる。

 このパスでチケットを引き換えた場合、通常のチケット購入特典「堺おもてなしマップ(特典施設掲載)」に加えて、このマップを収納できるオリジナルファイルが贈呈される。加えて、先着順で「南海バスオリジナルボールペン」または「阪堺電車オリジナルマスキングテープ」のいずれか1つがプレゼントされる。

おもてなしチケット (ICOCAでGO)大阪・堺おでかけパスの購入者は、大仙公園観光案内所で「堺おもてなしチケット(南海バス拡大版)」を無料で引き換えられる。JR線における案内所の最寄り駅は阪和線の百舌鳥(もず)駅で、同駅から徒歩5分程度だ
フリー乗車 堺おもてなしチケット(南海バス拡大版)でフリー乗車できる阪堺電車と南海バスの停留所

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