2023年もまもなく終わり、ちょうど1週間後には2024年を迎える頃合いです。ITmedia Mobileのアクセスランキングを月単位でチェックしつつ、この年を振り返っていこうと思います。今回は6月における記事のアクセス数のトップ10を紹介します。
2023年6月1日〜2023年6月30日
6月のアクセス数の1位は、NTTドコモの新料金プラン「eximo(エクシモ)」「irumo(イルモ)」の紹介記事でした。低価格帯を狙ったirumoへの関心は特に高く、4位と6位、7位にも関連する記事がランクインしました。
eximoは、LTE(Xi)向けの「ギガホ プレミア」「ギガライト」と5G向けの「5Gギガホ プレミア」「5Gギガライト」を“統合”する料金プランとして登場しました。料金は3段階制で、3段階目に来ると従来の5Gギガホ プレミアと変わらない感じで利用可能です。「(5G)ギガホシリーズを契約しているが、データ通信を使わない付きがちらほらある」という場合は、月額料金を抑えやすくなることがメリットです。
irumoは、NTTレゾナント(当時)が提供するMVNOサービス「OCN モバイル ONE」(新規受け付け停止済み)の事実上の後継プランで、容量の設定などもOCN モバイル ONEと似通っています。ドコモは「エコノミーMVNO」と銘打って、低容量(小容量)の客層はMVNOとの提携で乗り切る方針でしたが、事実上方針転換した格好です。
発表の当時は、プランの内容はもちろんですが、どのようなプランなのか、直感的に分からないという文脈でも話題となりました。確かに「eximo」「irumo」と言われても、どんなプランなのか一発でイメージすることは困難です。
加えて、eximoとirumoは旧プランから移行するメリットが薄いという指摘もあります。かくいう私も5Gギガホ プレミアからeximoに移ることを検討したのですが、何だかんだで毎月上限料金に達してしまうことと、「ずっとドコモ特典」を受けられなくなることから、結局現在に至るまで変更を見送っています。
irumoも、事実上の前身となるOCN モバイル ONEよりも“割高”な料金設定で、使える割引プログラムを最大限適用してようやくおおむね同額となります。プラン移行によって「何もしないでも安い」が「別のサービスを使わないと安くならない」となるので、積極的に移行するメリットは見当たりません。
現時点では旧料金プランを引き続き利用できますが、特に現在LTE回線を契約している人は、5G端末を買う際にeximoまたはirumo(あるいはオンライン限定でahamo)へのプラン変更が必要です、このおトクさを維持するには、端末単体で買い換える(≒買い換え時の回線をひも付けない)など、一定の工夫が求められます。
利益の最大化は否定するものではないですが、そのプロセスはもうちょっと検討が必要そうです。
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