続いて、実際に普段使われるようなアプリをインストールして、本製品の使い勝手をもう少し詳しく見ていきたい。
アプリはGoogle アカウントを使ってGoogle Playからインストールできる。基本的にAndroid OSに対応しているアプリなら一通り入手できる、と理解していいだろう。しかし、Google Playで配信されているアプリの多くは、スマートフォン向けに設計されているため、本製品で開いてみると表示領域が狭く、見づらい。
アプリアイコンのサイズはデフォルトの設定だとかなり小さくて見づらいため、「設定」→「ディスプレイ」→「表示サイズとテキスト」の順に進み、「表示サイズ」のバーを「+」の方へスライドすると、アプリアイコンがデフォルトよりも一回り大きく表示される。Webやメールの文字が小さくて見づらければ、同じ設定内にある表示サイズとテキストの項目で、「フォントサイズ」のバーを+へスライドして拡大できる。
マップについても表示領域が狭い上に、ディスプレイサイズが3.5型と小さく、タッチ操作が可能とはいえ、ピンチイン/アウトの操作がしづらい。解像度は720×1440ピクセルだ。メールやWebサイト、マップの閲覧では気にならなかったが、写真を拡大してみると粗は目立つ。ただ、それほど大きなディスプレイでもなければ、これを画像、映像コンテンツの視聴用途で使うニーズはないだろうから、大きな欠点とまではいいがたい。
SNSも気になったので見てみると、X(旧Twitter)、Facebook、Instagramは投稿された情報量が多いほど、縦スクロールの頻度が増す。画像で伝えるInstagramなら特に気にならないが、X(旧Twitter)とFacebookはスマートフォンで見たときよりも、縦にスクロールする回数が増えていることが分かった。スクロールの操作も十字方向キーではやりづらく、気付いたときには親指でディスプレイを操作していた。
横幅が昨今のスマートフォンほどないため、本製品でのタッチ操作はそれほど負担にはならないが、タッチして操作する頻度が増えるほど、「これならスマートフォンでもいいのでは?」と感じることがしばしばある。背面のレザー調の仕上げによって、手から滑り落ちることはなかったが、テンキーからディスプレイに親指を移動させる手間を考えると、スマートフォンの方が楽だしスムーズに操作できそうだ。
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