ソニー、カメラから5Gで映像伝送する「ポータブルデータトランスミッター」発表 15万9500円

» 2024年01月30日 11時50分 公開
[金子麟太郎ITmedia]

 ソニーは1月30日、「ポータブルデータトランスミッター(PDT-FP1)」を発表した。本製品はカメラで撮影した映像などを5Gの高速通信で伝送するための機器。メーカー希望小売価格は15万9500円(税込み)で、3月22日の発売を予定している。

ソニー 5G トランスミッター 「ポータブルデータトランスミッター(PDT-FP1)」
ソニー 5G トランスミッター 単体ではなくカメラと組み合わせて使う

 本製品はカメラやプロフェッショナルカムコーダーで撮影した映像、静止画を、FTPサーバに転送する際に使用する機器だ。通信規格に関してはNTTドコモのn79(4.5GHz帯)や、4キャリアに割り当てられているn257(28GHz帯)に対応している。本体内にはスタンドアロン方式の5G通信、ローカル5Gなどの幅広いバンドをつかみ、高速通信できるようにアンテナが配置されている。

 プリインストールされている独自アプリ「Network Visualizer」でアップロードやダウンロード中にデータ通信が途切れていないかを視覚的に確認できる。SIMは差し込み式の物理的なnano SIMに加え、抜き差し不要なeSIMにも対応している。

ソニー 5G トランスミッター データ通信が途切れていないか、通信状況を確認できる「Network Visualizer」(画像=左)と、通信性能を高めるためのアンテナ構造(画像=右)

 安定した通信を行うため、冷却ファンとヒートシンクを内蔵し、効率的に内部の熱を分散させる構造としている。高い負荷がかかる状況でも高いパフォーマンスを確保し、最大40度の環境でも熱遮断を防ぐという。ユーザーが撮影状況に応じて冷却ファンの動作モードをオート(バランス)、冷却優先、静音優先から選択できる。

 ソニー製のカメラにケーブルで接続するだけで写真や動画を本機に取り込み、そのデータを指定したFTPサーバやソニーが提供するクラウドサービスに自動転送できるのも特徴だ。インタフェースは映像、静止画の転送が可能なUSB Type-C 3.2、充電用のUSB Type-C、データ送信を行うためのLANポート、映像伝送用のHDMIを備える。

 アプリの追加、更新が行えるよう、本製品はスマートフォンに似た仕様となっている。OSはAndroid 13をプリインストールする。プロセッサはSnapdragon 8 Gen 2、メモリは8GB、ストレージは256GBを内蔵する。外部メモリは最大1TBのmicroSDXCに対応する。ディスプレイは6.1型(1080×2520ピクセル)の有機EL。バッテリーの容量は5000mAhで内蔵型だ。

 サイズは約80(幅)×170(高さ)×26.6(奥行き)mmで、重量は308g。

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