シャープは1月31日、XR技術などの新規事業の開発拠点「SHARP XrossLAB(シャープクロスラボ)」(東京・神田)に開設した。シャープは、開発パートナーとの連携を強化し、新たなソリューションの創出を加速させたいとしている。
ハードウェア開発のノウハウを持つシャープがXRに手を出すのは今回が初めてではない。シャープとXRで想起するのが「NTTコノキューデバイス」だ。NTTコノキューとシャープが2023年4月3日に設立した企業で、シャープだけでなくNTTグループの技術力も生かし、XR技術を搭載したデバイスの開発に役立てる。
他にもシャープはスマートフォンと接続して使う、ヘッドマウントディスプレイの試作機を開発。本機は、現実世界の周囲の様子を映像で取り込みカラー表示できる「カラースルー映像表示」や、VR空間上の一部に装着者の周囲の映像を表示する「POPUP映像表示」などの機能や、4K(片眼2K×2)かつ120Hz駆動のディスプレイを備える。
シャープはヘッドマウントディスプレイの商品化に向けて開発を進めており、さまざまな分野で使われるソリューションの開発を、パートナー企業とともに推進する。
こうした動きを加速させるSHARP XrossLABは、シャープの営業拠点にもなる。開発中のデバイスのデモンストレーションや体験価値の想像、共有といった場としてもSHARP XrossLABが活用される見込みだ。
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