中国のvivoのカメラ強化モデル「X100 Pro」の人気が海外で高まっています。プロセッサはMediaTekのDimensity 9300を搭載していますが、このプロセッサは従来モデルよりもAI性能を大きく高めており、性能はSnapdragon上位に迫ります。また画像処理専用にvivoが開発した「vivo V3」チップを搭載し、カメラ性能は他社のフラグシップモデルを抜いたとの声も聞かれます。
カメラはメインが1型センサーの5000万画素、超広角が5000万画素、望遠は4.3倍の5000万画素を搭載。インカメラも3200万画素と高性能で、カメラに関しては現時点で最上級のスペックを誇ります。またカメラの台座、バンプ部分はローレット処理を施しカメラ風のデザインにしているのも特徴です。
ディスプレイは6.78型、本体厚みは8.91mm、重量は225g。カメラの出っ張りは少なく、レンズが中央に配置されているので使いやすいと思います。
写真や動画撮影はAI処理を大きく効かせていますが、映える色合いを表現するだけではなく、暗所撮影時の明るさ補正や、デジタル望遠時のエッジ処理などにもAIの力を発揮させています。そのため、暗所での動画もノイズが少なく明るく撮れる他、デジタル望遠撮影も強化されています。
最大倍率は100倍に対応します。他のメーカーも100倍対応の製品がありますが、V3チップのおかげで、X100 Proの高倍率望遠はかなり使えるレベルで画像処理を行ってくれます。
今回は台湾のvivoストアでX100 Proを触ってみました。店内で100倍で撮影した様子がこちら。スピーカーのマーシャルのロゴが写っています。100倍ともなると全体に甘い表現になるものの、ディテールはしっかりと分かります。
これがどの部分を写したかというと、赤矢印の部分に置いてあるスピーカーを写したものなのです。ここまで寄れると、もう100倍でも十分使えるといえます。
1倍で写すと、このようにスピーカーがどこにあるか分かりません。それくらい小さく写る遠くの被写体も大きく拡大できるのです。
実際に街中で撮影した作例がこちら。1倍で海辺を撮影、遠くに赤いれんが倉庫が見えます。
こちらは10倍。光学4.3倍のカメラを使って、デジタルで10倍にしたものです。デジタルとは思えぬ表現力です。
そして100倍。れんがの1つ1つもうっすらと分かります。SNSでシェアする程度なら十分使えるといえます。業界でも注目されるだけのカメラ技術をvivoは既に持っているのです。今後AI処理性能が高まれば、この倍率でもより鮮明な写真も撮れるようになっていくのでしょう。
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