iPhone 15/15 Proの「USB Type-C接続」を20以上の周辺機器で総点検 どこまで拡張性が上がるのか(2/2 ページ)

» 2024年02月20日 15時30分 公開
[島徹ITmedia]
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余ったUSB Type-C - LightningでAirPodsを充電しよう

 近年のiPhoneに付属している「USB Type-C - Lightningケーブル」は、USB Type-C端子に接続するとLightning端子のAirPodsや、iPhoneの充電に使える。また、USB Type-C端子のApple Watch充電器も利用できる。Appleでも案内している正規の利用方法だ。最大で4.5Wの電力供給に対応している。

USB Type-C 内蔵バッテリーを用いた、USB Type-C端子からのAppleWatchやLightning機器の充電に対応

 なお、iPhone 15シリーズをUSB Type-C端子が充電と給電の両方に対応しているモバイルバッテリーや機器に接続した場合、充電と給電のどちらが有効なのか不明な場合がある。この場合、iPhone 15側が充電を受けたい場合は、相手の機器の電源を入れてからiPhone 15を接続すると充電できることが多い。念のため、iPhone 15のバッテリーアイコンが充電を示しているも確認しよう。

iPhone 15 Proの特権! USB3.2 Gen2(10Gbps)は動画書き出しに最適

 最後に、USBストレージとの接続だ。iPhone 15シリーズはUSBメモリやSSD/HDD、SDカードリーダー、USBマスストレージ接続対応のデジタルカメラなどを接続できる

 また、iPhone 15シリーズのデータ転送速度は基本USB2.0(480Mbps)だが、iPhone 15 ProとiPhone 15 Pro Maxに限り、対応ケーブルと対応機器を接続すると最大でUSB3.2 Gen2(10Gbps)の高速データ転送を利用できる。「カメラ」やBlackmagic Designの「Blackmagic Camera」アプリなどは、最大4K/60fpsのProRes映像を外付けストレージへの直接記録も可能だ。

USB Type-C iPhone 15 ProとiPhone 15 Pro MaxはUSB3.2 Gen2(10Gbps)の高速データ転送に対応。さらに低圧縮かつ大容量の動画フォーマットのProRes映像などを、外付けSSDに直接記録できる

 基本的な使い方だが、「ファイル」アプリのブラウズの項目や、各アプリのファイル管理画面からUSBストレージを利用できる。「写真」アプリの場合は、接続すると右下に「読み込み」の項目が追加される他、選択した写真や動画の書き出しも可能だ。

 ただ、デジカメのSDメモリカードから写真や動画を読み込む場合、「写真」アプリはカード内のデータを全部サムネイル表示するので時間がかかる。最新の写真数点を取り込む場合は、「ファイル」アプリで目的のフォルダから探すか、USB接続を諦めてデジカメの各メーカーが用意するアプリでWi-Fi転送を使った方が速いだろう。何かしらの改善を願いたい。

 利用できるUSBストレージだが、USBメモリやSDカードリーダー、デジカメのUSBマスストレージモードなどを接続できる。ただし、電源供給のないSSDは消費電力によって動作する機器が限られる。HDDはドライブ側に電源があれば動作する。

USB Type-C 今回動作を確認したUSBストレージ。左から「サムスン T7 Shield 1TB」「トランセンド ESD310 ポータブルSSD 256GB」「クレーシャル BX500 1TB(ロジテック LGB-PBSUCに搭載)」、下がUSBメモリの「アイ・オー・データU3C-STD32G/S 32GB」だ

 まず、USB接続対応のポータブルSSDは動作を確認できた。PC向けパーツのSSDだが、SATA SSDをUSBケースに入れたものは動作した。だが、NVMe SSDをUSBケースに入れたものは利用できなかった。電源供給可能なNVMe SSDのUSBケースの場合は認識したので、供給電力が足りなかったものとみられる。

 以下に、各社USBストレージをiPhone 15 Proに接続したときのベンチマーク結果を掲載する。

USB Type-C iPhone 15 Proにて「Jazz Disk Bench Pro」アプリを利用したテストを実施した

 結果、USB3.2 Gen2対応のサムスンとトランセンドのポータブルSSDが高速な結果となった。両製品ともPCのUSB3.2 Gen2と接続した場合は1000MB/sに近い速度を計測できるので、iPhone 15 Proのテストだとやや遅い結果になっている。クレーシャルのSATA SSDはPC接続時の速度がもともと500MB/s前後なので、iPhone 15 Proでの動作ということを考えると妥当なところだ。

 USBメモリはアイ・オー・データに限らず、リードが速くてライトが遅い製品が一般的なのでテスト結果に問題はない。USB2.0だと45 MB/sあたりで速度が頭打ちになるので、リードの91.52MB/sという速度はiPhone 15 Proならではの高速転送の恩恵を受けている。

 次に、iPhone 15 Proで撮った動画を、ポータブルSSDやPCに転送する際の速度のテスト結果を掲載する。「サムスン T7 Shield 1TB」へのコピーはiPhone 15 Pro内での書き出しを利用し、PCへのコピーはWindows 11のエクスプローラー上で行っている。iPhoneの「MACまたはPCに転送」の設定は「元のフォーマットのまま」だ。

USB Type-C 撮影した動画をポータブルSSDやPCへ書き出す速度を比較した

 結果、ポータブルSSDへの直接転送が高速なことを確認できた。iPhone 15 Proで撮った大容量の動画ファイルをPCで利用する場合は、まずiPhone 15 ProからポータブルSSDに動画を直接転送し、ポータブルSSDをPCにつないで編集を開始するというフローが効率的ではないだろうか。

USB Type-Cで拡張性アップ! 音楽鑑賞や映像制作に活用しよう

 iPhone 15シリーズはUSB Type-C端子になったことで、より利用できる周辺機器の範囲が広がった。特に、「Apple Musicのロスレス配信を開始したものの、ハイレゾ品質の有線イヤフォン変換アダプターを接続しにくい」「映像撮影機能を強化したものの、撮った動画を外部ストレージへ高速転送する手段がない」といった矛盾点がようやく改善され、利用範囲が大きく広がった。既にPCやAndroid、iPad向けのUSB Type-C機器を多く所持している人は、iPhone 15 Proでも活用してみてはいかがだろうか。

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