次期マイナンバーカードのデザイン案公表 「誰もが持ちたくなる魅力的なデザイン」に

» 2024年03月19日 15時38分 公開
[田中聡ITmedia]

 デジタル庁が3月18日、「次期個人番号カードタスクフォース」にて、次期マイナンバーカードのデザイン案を公表した。次期マイナンバーカードは2026年の導入を予定している。

マイナンバーカード 次期マイナンバーカード(個人番号カード)のデザイン案

 次期デザインでは、氏名、生年月日、住所、顔写真は従来通り記載し、氏名にはフリガナを記載する予定。性別は、ICチップに記載すれば問題ないことから、券面には記載しない。マイナンバーは従来通り裏面に記載する。

 希望者に対しては、生年月日の西暦と、氏名のローマ字を追加欄に記載する。また券面記載事項の生年月日を和暦から西暦に変更し、氏名を券面にローマ字で表記することも、旅券(パスポート)との整合性に配慮して検討するという。国の保証の下に発行されていることを明確にするため、券面に「日本国 JAPAN」と記載することも検討する。

マイナンバーカード 現行カードからの変更点。性別を記載せず、ローマ字の記載も検討する

 券面デザインを見直し、「日本の国民カードにふさわしい、誰もが持ちたくなる魅力的なデザイン」を目指す。氏名を中心に文字の読みやすさにも配慮し、フォントも読みやすいものを選定するとしている。

 各種申請に用いる電子証明書の有効期間は、カードの有効期間に合わせて、現行の5年から10年に延長する。電子証明書や券面記載事項を入力するためのアプリは、現在の4種類から、「認証AP(仮)」と「券面等AP(仮)」の2種類に再編する。

 カードを速やかに発行するための体制も改善する。現在、カードの更新申請ができるのは有効期限の3カ月前からだが、次期カードでは有効期限の1年前から申請可能とする。なお、有効期限は10回目の誕生日(18歳未満は5回目の誕生日)の1カ月後とする。

マイナンバーカード 速やかに発行するための体制も改善する

 2024年12月2日に開始する特急発行の対象に、満1歳未満の乳児、紛失などによる再交付、海外からの転入者なども加える。

 2026年(予定)に次期マイナンバーカードを導入して以降、現行カードの電子証明書を更新する際、磁気カードの取得を推奨し、速やかに切り替えられるようにする見込み。なお、マイナンバーはマイナンバーカードに記載された個人番号であり、マイナンバーを使わない活用もあるため、「マイナンバーカード」という名称の変更も検討していく。

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