河野太郎デジタル大臣は4月25日、記者会見においてマイナンバー(個人番号)カードの「電子証明書」をAndroidスマートフォンに搭載するサービスを予定通り5月11日から開始する旨を表明した。この記事では、Androidスマホにおける電子証明書で「できること」と、対応スマートフォンについて解説する。
【更新:4月26日12時50分】記事の正確性を高めるため、一部追記を実施しました
Androidスマホに搭載できるマイナンバーカードの電子証明書は「署名用電子証明書」と「利用者証明用電子証明書」の2種類(以下まとめて「スマホ用電子証明書」で、「マイナポータルアプリ」から申請/書き込み/失効(削除)手続きをワンストップで行えるようになっている(申請時はマイナンバーカードが必要)。両証明書を搭載(書き込める)スマホは同時に1台のみで、最新の証明書のみが有効(=古い証明書は自動的に失効)になる仕組みだ。
スマホ用電子証明書に対応する手続きは順次拡大する予定で、以下の通りとなる。
(※1)転居手続きは7月から、確定申告手続きは2024年度から対応
(※2)マイナンバーカードによる発行に対応する市町村/特別区のみ
スマホ用電子証明書の利用時、本来は2種類の電子証明書に設定したパスワードを入力する必要がある。ただし、利便性を鑑みて、利用者証明用の証明書の認証は画面ロックによる代替も可能で、生体認証に対応する機種では生体認証も利用できる。
サービス開始当初、スマホ用電子証明書はAndroidスマホでのみ利用できる。iPhoneへの対応は、メーカーであるAppleとの協議中とのことで、少し時間が掛かりそうである。
Androidスマホへの電子証明書の搭載は、利用する仕組みの都合で比較的新しい「おサイフケータイ」対応機種に限られる(ただし、おサイフケータイ機能そのものを利用するわけではない)。具体的な対応機種はマイナポータルのFAQサイトに掲載されている。
比較的新しい機種のみとはいえ、対応機種は多岐に渡る。以下に主なメーカー(ブランド)における対応状況を記す(いずれも日本向けモデルのみ)。
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