「スマホはコミュニケーションツールである」と考えると、Pixel 8aの通信回りの仕様も気になる所だ。
携帯電話としては、5G NR/LTE(4G)/W-CDMA(3G)およびGSM(2G:日本では未使用)の各規格での通信に対応する。SIMカードは「nanoSIM」「eSIM」の両方に対応し、それぞれの回線の音声通話やSMSを同時に待ち受ける「DSDV(Dual SIM Dual VoLTE standby)」も利用可能だ。
日本向けモデルはドコモ、au、ソフトバンクに加えて楽天モバイルが利用している周波数帯(バンド)をしっかりとカバーしている。具体的には以下のバンドで通信可能だ。
本機を公式販売(サポート)するキャリアにおける、5G NR規格での最高通信速度(理論値:以下同)は以下の通りだ。
Wi-Fi(無線LAN)は、Wi-Fi 6E(6GHz帯対応のIEEE 802.11ax)までの対応となる。5GHz帯/6GHz帯では80MHz幅での通信が可能で、最高通信速度は1.2Gbpsとなる。上位モデルでは2倍の160MHz幅で通信可能で、最高通信速度も単純計算で2倍(1.2Gbps→2.4Gbps)となるため、この辺は「廉価モデル」としての割り切りといえるだろう。
BluetoothはVersion 5.3に対応しており、ダイバーシティ通信にも対応している。
アウトカメラは「広角」「超広角」の2基(デュアル)構成で、オートフォーカス(AF)と光学式/電子式手ブレ補正に対応している。それぞれのカメラの主なスペックは以下の通りだ。
数値的なスペックはPixel 7aから据え置かれているが、本機では「Ultra HDR」も初めから利用可能だ。Pixel 7aからの機能的差分としてPixel 8/8 Proに実装された「編集マジック」「ベストテイク」「音声消しゴムマジック」にも新規対応している。
Pixel 8/8 Proの先進的な機能に対応しつつも、カメラのスペックを変えないことで値段を抑えたのだろう。
インカメラはシングル構成の固定フォーカスとなる。主なスペックは以下の通りで、数値上のスペックは画角以外Pixel 7aと変わらない。
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