Pixel 8aでは、Google検索アプリの新機能「囲って検索」や、生成AIサービス「Gemini(ジェミニ)」といったGoogleの最新サービスを利用できる。
囲って検索は、画面下部のバーを長押しすると呼び出せる(※1)。画面に表示している要素を囲むかタップすると、その要素に関する情報を検索してくれる優れものだ。例えば過去に撮った写真で「これ、名前をド忘れしたけど何だっけ……?」「これと同じ(似た)ものを買いたい!」という際に役立ちそうだ。
(※1)「3ボタンナビゲーション」を利用する場合は、ホームボタンを長押しとなる(標準では「ジェスチャーナビゲーション」)
Geminiを利用したい場合は、Google Playストアから「Geminiアプリ」をダウンロードする必要がある。
なお、Geminiアプリは「Googleアシスタント」を置き換える形で機能する。基本的にGeminiアプリはGoogleアシスタントの機能の多数を内包しているが、一部実装されていない機能や、一定の条件でGoogleアシスタントが呼び出されることもある。「Geminiを使ってみたい」という人は、事前に機能面の特徴を確認しておくことをお勧めする。
実際に使ってみて「Googleアシスタントに戻したい」という場合は、端末設定から戻せるので安心してほしい。
Pixel 8aは、Pixelスマホならではの便利機能を利用できる。例えば音声通話の支援機能「通話スクリーニング機能」「発着信番号の情報識別」「代わりに待ってて」は、Pixel 8aでも問題なく使える。
また、データ通信の安全性を高めるVPN接続サービス「Google One VPN」も無料で利用可能だ(※2)。特に公衆Wi-Fiサービス利用する際に、データを盗み見られるリスクを大幅に軽減できる。
(※2)Google One VPNは6月20日(米国太平洋夏時間)をもってサービスを終了するが、Pixel 8aを含む「Pixel 7」以降のPixelスマホについては本体に組み込まれた「Google VPN」として引き続き利用可能(一部機種はソフトウェア更新が必要:参考記事)
先代のPixel 7aと比べると、直販価格ベースで9900円値上げされたPixel 8aだが、短い時間ながらも実際に使ってみると快適性は確実に増している。メモリは8GB、ストレージは128GBと変わりないものの、Pixel 8/8 Proと同じSoC「Google Tensor G3チップ」を採用した効果は確実に感じられる。
ハイスペックモデルの価格が高騰を続ける中、そこそこ高機能で快適なスマホが8万円未満で買えるのは、ある意味でありがたい。超個人的な好みをいえばディスプレイの角の丸みがとても気になるのだが、それを差し引いてもとてもバランスの良いスマホに仕上がっている。
店頭で展示されていたら、ぜひ手に取って試してみてほしい。
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