今日から始めるモバイル決済

レジに並ばずコーヒー飲める タリーズのモバイルオーダーは便利だが、実体験で困った意外な欠点も(2/2 ページ)

» 2024年07月07日 10時30分 公開
[金子麟太郎ITmedia]
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注文できるのはドリンクのみ フードを頼めず困ること

 ここまでの試用で便利だと感じたのは、アプリと専用サイトのどちらからでも試せることだ。飲食店のモバイルオーダーサービスによっては、どちらか一方の利用手段しかない場合がある。この点、タリーズコーヒーではアプリに慣れている人ならアプリから、アプリのインストールが面倒な人なら専用サイトから利用できるため、使い始める際の間口は広いといえる。

 一方、やや不便だと感じたのは、注文できる商品がドリンクに限られていること。今回、訪れた店舗でドリンクとフードのセット注文を試みたところ、注文と会計が分かれてしまった。店舗スタッフからは「先にモバイルオーダーでドリンクを注文し、後からレジでフードを注文する」という提案を受けたが、正直面倒だし混雑時には後で並ぶ人に迷惑が掛かってしまう。いわば本末転倒なのだ。

タリーズコーヒー tasモバイルオーダー MobileOrder 実際に商品を受け取る様子。モバイルオーダーのサービスで注文できたのはドリンクのみで、フードは頼めなかった

 タリーズコーヒージャパン広報によると、2024年6月時点においてモバイルオーダーを利用可能な全店舗で時間帯を問わずフードを注文できない。理由を聞いたところ、「まずは品数を絞ってオペレーションに慣れてもらう段階にある。店舗によって品ぞろえが異なり、品切れ対応が漏れるリスクがあるためだ」と回答した。

 また、会員登録が面倒だと感じる人もいるのではなかろうか。そもそもモバイルオーダーの最大のメリットは、レジに並ばず手間要らずのはず。ならば、会員登録せずにサクッと注文できるのが理想だ。

 タリーズコーヒーと同じくコーヒーやフードを提供している、スターバックス コーヒー ジャパンは5月22日から、一部店舗で会員登録とアプリのインストールをせずに「Mobile Order & Pay」(モバイルオーダー&ペイ)を利用可能にした。iPhoneのカメラで店舗の「App Clip」コードを読み込むと、注文と決済を行うための専用サイトに推移する。

タリーズコーヒー tasモバイルオーダー MobileOrder スターバックスではAppleの「App Clip」コードを店舗に掲示。利用者はそれをスマートフォンのカメラで読み取り、アプリをインストールせずに専用サイトから注文と決済を行える

 筆者もApp Clipコードを掲示した店舗で注文をしたことがあるが、実に楽で正に手間要らずだと感じた。ただ、利用できる店舗が限られているのと、スマートフォン向けのアプリをダウンロードせずに、アプリの一部分のみを使える、AppleのApp Clipが十分に認知されていないせいか、同じ店舗に何度か行っても利用者を1人も見かけなかった。

 タリーズコーヒージャパンにもApp Clipの導入を検討してほしいところだが、タリーズコーヒーのモバイルオーダーが先払いを前提としており、「返金などが生じた場合に対応するため」(同社広報)、会員登録不要とする予定はないという。とはいえ、モバイルオーダーを利用できる飲食店が増えることは歓迎したいし、まだまだ進化の余地はありそうなので、今後のアップデートに期待したい。

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