カラー電子ペーパー搭載「BOOX Go Color 7」で読書体験が超快適に テキスト主体なら文句なし(2/3 ページ)

» 2024年07月12日 10時00分 公開
[石井徹ITmedia]
※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

カラー表示における解像度は低め コミックとの相性がいい

 E Inkディスプレイは液晶と異なる特性を持っている。特筆すべき点として、E Inkは輝度でコントラストを表現できないため、カラー表示時に解像度が落ちてしまうという課題がある。

 BOOX Go Color 7では、モノクロ表示時は300ppiの高解像度を実現しているが、カラー表示に切り替えると150ppiまで解像度が低下する。この解像度は初代iPad並みの解像感であり、細かい文字を含むコンテンツを閲覧する際に課題となる。

 実際にさまざまな出版物を閲覧してみると、解像度の違いによる影響は媒体によって異なることに気付いた。相性がよかったのは漫画だ。くっきりとした線画でサイズもコミック版と近い。カラーページの塗り分けもイラスト的だから電子ペーパーと相性が良い。このため、漫画を読むには非常に適しているといえる。

BOOX Go Color 7 マンガとカラー電子ペーパーの相性は抜群だ(「ブラックジャックによろしく」佐藤秀峰)

 雑誌の場合は、内容によって読みやすさに差が出た。週刊誌のようなモノクロページは非常に読みやすい。しかし、光沢紙に細身のフォントで印刷するようなグラフィックにこだわった雑誌では、文字が細すぎて読みづらいと感じた。

BOOX Go Color 7 写真を表示したところ。雑誌の記事ページにカラー印刷したかのように彩度が低く、解像度も150ppiに落ちる

 日経電子版の紙面ビュワーも使用してみた。タイトルは問題なく読めるものの、本文は拡大しないとほぼ読めない状態だった。これは、カラー表示時の解像度低下が原因だと考えられる。

SNSは“やや見づらい”が、それが逆にいい?

 Androidタブレットなだけに、BOOX Go Color 7ではSNSやWebブラウザも利用できる。テキスト主体のSNSを利用する場合、リフレッシュモードを「A2」に設定すると比較的滑らかに閲覧できる。しかし、画像が多く含まれるコンテンツをスクロールしていくとゴーストが徐々に蓄積されていくため、スマートフォンで見るときほどの読みやすさは感じられない。

 一見するとこれはデメリットに思えるが、実際には意外なメリットをもたらす。SNSに依存しがちな筆者にとって、この"少し見づらい"という特性は、SNSとの適切な距離感を保つために重要な要素となった。

BOOX Go Color 7 BlueskyのようなSNSも閲覧できるが、絶妙に見づらい

 まず、SNSの利用が自然と適度に抑えられる。気分転換程度にSNSを開くことはあっても、長時間没頭することが少なくなる。そして、SNSの閲覧後、自然と本に戻ろうという気分になれるのだ。さらに、SNSへの過度の没頭を防ぐことで、全体的な集中力の維持にもつながっている。つまり、この“見づらさ”は、デジタルコンテンツとの健全な関係を築くための、ある種の「仕掛け」として機能しているのだ。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年05月07日 更新
  1. スマホカメラで8100mmの世界へ! ZEISSレンズ装着で超望遠撮影が驚くほど手軽な「vivo X300 Ultra」を試した (2026年05月07日)
  2. 中身が透けて見える充電器、IIJが発売 「充電器が付属しないスマホ増加」のため (2026年05月06日)
  3. ソフトバンクが「今回もやる」とGalaxy S26を月額1円で販売――販売方法を早急に見直さないと撤退を迫られるメーカーも (2026年03月08日)
  4. 「iPhone 17e」と「iPhone 17」どちらが買いか? 2機種を使い込んで分かった“スペック表にない違い” (2026年04月29日)
  5. 「ANAモバイル」誕生の舞台裏 「マイル20%還元」に振り切った料金設計、自社MVNOにこだわった理由 (2026年05月07日)
  6. あなたの街の「スマホ決済」キャンペーンまとめ【2026年5月版】〜PayPay、d払い、au PAY、楽天ペイ (2026年05月07日)
  7. KDDIが「au Starlink Direct」で新サービスを投入――NTTドコモ、ソフトバンクはどこまで本気で戦うつもりなのか (2026年05月03日)
  8. 企業の情報流出が相次ぐ「BeReal」とは? Z世代が“無意識”に機密をさらす仕組みと“正社員テロ”への対抗策 (2026年05月03日)
  9. Appleの折りたたみ「iPhone Ultra」のうわさ最新まとめ 発売は12月以降で価格は40万円超えか (2026年05月04日)
  10. スマホカメラは「スペック」から「体験」へ 外付けレンズやブランド協業に活路を見いだす中国メーカー (2026年05月07日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2026年