スマートフォンとBOOXを連携して、ファイルをやりとりする方法は複数が用意されている。
電子書籍リーダー側にBooxDropというアプリが用意されている。BooxDropアプリを使えば、BOOX端末をファイルサーバとして機能させ、スマートフォンから直接ファイルを転送できる。これにより、USBケーブルなしでも簡単にコンテンツを移動できる。また、BOOXのクラウドストレージを介したファイル転送も可能で、インターネット経由でのコンテンツ同期ができる。
さらに、スマートフォンアプリも用意されている。スマホアプリでは、共有アプリから、後で見ているWebサイトやアプリの内容をBOOX端末に直接送る。手元にスマホしかないときでも取りあえず送信しておいて、電子ペーパー画面で後からゆっくり読むといった使い方も可能だ。
スマートフォンの専用アプリはiOS版ならApp Storeから入手できる。ただし、Android版はGoogle Playに対応していないため、Webサイトから入手する一手間かかる点には注意が必要だ。
筆者が特に有用と感じたのは、AI検索ツールのPerplexityとの組み合わせだ。Perplexityには学術論文に絞った検索機能があり、これを利用することでPDF形式の論文を効率的に探すことができる。さらに、検索した論文をそのまま電子書籍として読むことができる点が非常に便利だ。
スマートフォンの小さな画面ではPDFを読むのはなかなか難しい。しかし、BOOX Go Color 7の7型という画面サイズは、学術論文のPDFを読むのに適している。文字は細かいものの、十分に判読可能だ。
BOOX Go Color 7のカラー電子ペーパー搭載で、電子書籍リーダーながら豊富なアプリが選べるのが特徴だ。
読書においては、反応速度がよく、ページめくりもスムーズ。さらに、カラーマーカー機能により、重要度や分野ごとに色分けしてマーキングができるため、読書効率が格段に上がる。
ただし、カラー表示時は解像度が低下するため、細かい文字の多い雑誌や新聞の閲覧には向かないことも留意すべきポイントだ。一方、漫画の閲覧には最適で、目の疲れも軽減できる。カラー電子ペーパーは解像度が低下するという弱点があり、雑誌のようなグラフィック重視のコンテンツには適していない。
Android搭載でスマートフォンと同じように、SNSアプリも起動できるが、興味深いのは、“ちょっと見づらい“ことが、かえってSNS依存を防ぐ効果があったこと。電子ペーパーの意外な恩恵だった。
Androidデバイスというだけあり、電子書籍リーダーにとどまらず活用できるのが本機の魅力でもある。自分なりの使い方を模索するのも、また1つの楽しみだ。
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