筆者も早速HISモバイルを契約してみました。申し込み時点ではサマーセールを実施しており、SIMフリースマホが最大99%OFFで購入できました(6月20日で終了)。日本通信はほとんどキャンペーンを実施していませんが、HISモバイルはキャンペーンでさらにお得に契約できるのがメリットです。ただし、キャンペーン適用にはサイトからGoogleフォームでエントリーが必要な点に注意が必要です。
なお、HISモバイルの申し込みには初期費用3300円がかかります。Amazonなどでは初期費用が無料になるエントリーパッケージも販売されていますが購入に3000円程度かかり、300円ほどしか安くなりません。結局、筆者は公式サイトからそのまま申し込みました。
SIMカードは申し込み翌日に出荷され、すぐに手元に届きました。最も気になるのが通信速度です。筆者も早速測定してみましたが、やはり昼や夕方は速度が低下しました。
福岡市内のオフィス街にあるビルに囲まれた屋内で測定したため、測定環境としてはやや厳しめの場所でした。また、エリアマップによると5Gエリア内でしたが、エリアの端だったためかほとんど4Gでの通信になりました。結果は、通常時は速いものの、回線が最も混雑する昼の12時30分は1Mbps以下、夕方も2.59Mbpsとギリギリの速度でした。夕方はなんとか使えるかもしれませんが、昼は通常の使用にも大きな影響が出るでしょう。料金が安い分、時間帯によっては速度面で我慢が強いられるかもしれません。通信速度にこだわる人はMVNOではなく、キャリアのサブブランドやオンライン専用プランを選んだ方がいいでしょう。
ただし、スマホの通信速度はエリア/環境や測定タイミングによって大きく変動するので、参考程度に捉えてください。
HISモバイルは料金の安さが最大のメリットです。特に月のデータ使用量が1GB未満や3GB、7GBならお得に使えるでしょう。国内通話料金も9円/30秒と安く、プレフィックス付与ではないので高音質で通話ができます。とにかく安い格安SIMを探している人は候補に入れましょう。
また、eSIMも選べる上、データ使用量が100MB未満の月は料金が290円に割引されるので、au/ソフトバンク/楽天モバイル回線の予備回線として端末に入れておくのもオススメです。
一方、小容量帯では日本通信の合理的プランの方が安い場合もあります。また、昼や夕方の通信速度は速くないので、メインでしっかり使う場合はキャリアのサブブランドやオンライン専用プランの方がよいでしょう。
それでも、HISモバイルは特に小容量帯では格安SIMでもトップクラスの料金の安さを誇ります。それほどデータ通信をしない人、とにかく安く回線を維持したい人はぜひ検討してください。
シムラボ
「シムラボ」は、スマホ料金や端末に関するお役立ち情報を発信する個人サイトです。Y!mobileに乗り換えたことをきっかけに格安SIMのよさに気付き、今では主要な格安SIMは全て契約してレビューしています。モットーは「自分に合うものを、より安く」。
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