LINEMOベストプラン、LINEMOベストプランVの提供が始まってから1カ月もたっていないが、LINEMOの申し込み実績は「発表会開催日の6月6日以降、申し込みは増加傾向にあり、好調に推移している」(東氏)そうだ。発表後にX(旧Twitter)を見ると、10GBに注目する人もいて、ニーズのあった中間容量を補えたように思う。東氏も「SNSにおけるポジティブな声は発表会前後で2.4倍に増加した」と反響を話す。
サービス提供元のソフトバンクとしては、LINEMOユーザーを招くイベントを今回初めて開催する。LINEMOの満足度が高い理由や、ユーザーから見たLINEMOの魅力を可視化することで、より選ばれやすい料金プランにしたいようだ。東氏はイベント開催の意図をこう説明する。
「本当に生の声を聞きたい。どういったユーザーさんが何を求めているのかを深掘りして、さらなるサービス改善に役立てていきたいという思いがあり、MMD研究所と調査を実施し、その発表の場とともにユーザーを招いたイベントの開始に至った」
では、LINEMOユーザーは何に魅力を感じているのだろうか? 逆に改善点はあるのだろうか? ここからはMMD研究所の調査を交えつつ、イベントで見えたLINEMOの課題感も見ていきたい。
MMD研究所は「LINEMOのユーザーのうち、他社からLINEMOに乗り換えた人を対象に、乗り換えを検討したきっかけを尋ねたところ、「通信料金の見直し」が69.7%と最も多い。契約者がプランの内容や料金に魅力を感じて、現在契約している料金プランよりも出費を抑えたい、という動機からLINEMOへ変更していることがうかがえる。
「LINEMOに乗り換えて、支払っている通信料金は安くなったのか」を質問したところ、全体のうちの79.1%が「安くなった」と実感していることが分かった。
「なぜLINEMOを契約したのか?」という質問に対しては、36.7%が「料金プランが自分に合っているから」と回答した。次に多かったのが「コストパフォーマンスがよいから」で26%となった。他にも「LINEのデータ消費ゼロで使えるから」が8.7%、「PayPayキャンペーンなどのキャッシュバック特典がよかったから」が6.3%、「通信速度が速そう、つながりやすそうだから」が4.2%という結果となった。
この結果について、MMD研究所代表の吉本浩司氏は「ベストプランの容量としてはスイートスポットをしっかり押さえられたと感じた。コストがしっかりと下がっているのにつながりやすい――この点が評価された結果ではないか」と分析する。
東氏は「通信速度、ひいてはつながりやすさという観点でいえば、LINEMOもソフトバンク、Y!mobileと同じネットワークを利用しているため、そこは今後も訴求しつつ、ユーザーさんが利用している容量にマッチするコスパのよさを意識して、今後もサービスを提供していきたい」と続ける。
LINEMOの新料金プランに「10GBまで」を加えた理由 20GBは値上げだが「ほとんどのお客さんには値下げになる」
LINEMO新料金プランは“楽天モバイル対抗”を強く意識 ただし経済圏やLINE連携には課題も
LINEMOの新プラン、当月解約で990円の解除料、ソフトバンクやY!mobileへの導入も検討
新料金「LINEMOベストプラン」発表 3GB以下で990円、3〜10GBで2090円 5分以内かけ放題とのセットプランも
「LINEMO(ラインモ)」を使い始めるまでの物語(eSIM編)Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.