退席せずにハンバーガーを注文できる――モスバーガーを展開するモスフードサービスが9月1日に開始した「お席で注文」は、「モスのネット注文」の拡張版で、10月現在は全ての店舗で利用できる。実店舗へ行き、その使い勝手を確かめた。
まずは店舗のテーブルに貼られたQRコードをスマートフォンのカメラで読み取ると、注文専用サイトのURLへ推移するので、店舗を選択する。事前にスマートフォンの位置情報をオンにしておくと、付近の店舗情報が表示されるので、現在いる店舗を確認したら「この店舗で店内飲食」をタップする。
次に、メニューから商品を選択し、「カートに追加」をタップする。モスバーガーでは、ドリンクだけでなく、ハンバーガー、サイドメニューのポテト、サラダ、モスチキン、デザードも注文できる。
注文したい商品を選び終えたら、カートに追加した商品名、点数、金額を確認した上で、「購入手続きへ」をタップすると、モスのネット注文のログイン画面へ推移する。お席で注文というサービスは、会員登録せずに注文できる。会員の場合はログインすればよいし、会員登録が面倒な場合は、画面を下までスクロールして、「会員登録せずにご注文」をタップする。
今回は、会員登録せずに注文する方法を選択し、決済まで進めることにした。この場合は、メールアドレスへ注文したかどうかの確認メールが届くため、受信可能なアドレスを入力し、商品を受け取るテーブルの番号を入力する。経費として精算する場合は、その下の「宛名付き領収書の発行」の項目で、「発行する」を選択できる。
その次は、いよいよ決済だ。お席で注文というサービスは、支払いに現金は利用できない。代わりに、モスカード、PayPay、d払い、クレジットカード、Apple Pay、dポイントを利用できる。いずれかを選択したら、「利用規約に同意し確認画面へ」をタップする。
最後に、改めて注文情報や先に指定した店舗情報、テーブル番号が正しいかどうかの確認を求められるので、画面の指示に従い、正しければ「はい」を選択する。「ご注文ありがとうございました」という文言の画面へ推移したら、これで注文完了となる。商品は人が運んできた。紙の領収書、商品伝票ももらえる。
ここまでの実体験を踏まえて分かったメリットは、やはり退席せずに商品を注文できること。例えば、対面でのやりとりを苦手とする人におすすめできるし、店舗が狭く頻繁に移動しづらい場合に役立つサービスといえる。
一方で、踏むべき手順は想定以上に多く、人によっては面倒だと感じるはずだ。今回、筆者が試した店舗はワンフロアで、席からレジまでの距離は数メートルほどで、出入りもしやすい店舗だったため、「直接、レジで頼んだ方が早い」と感じた。
ただ、店舗や時間帯によってはレジが混み合い、「ゆっくりと注文しづらい」と感じるし、「もたもたとしていては、後ろの人に迷惑が掛かってしまう……」という心理になる。そうならないためにも、覚えておくと便利なサービスではある。
レジに並ばずコーヒー飲める タリーズのモバイルオーダーは便利だが、実体験で困った意外な欠点も
マクドナルドのモバイルオーダーがやめられないワケ ポイント二重取り終了で欠点が皆無に?
ガストの「テーブル決済」をPayPayで試してみた 便利だけど思わぬワナも
サイゼリヤのスマホ注文が合理的なワケ 実体験で分かった“利用者ファースト”な仕組み
飲食店で「モバイルオーダー」を使っていますか?Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.