物理キーボード搭載のiPhoneケース「Clicks」発売 実機を試して驚いた“完成度の高さ”(1/2 ページ)

» 2024年12月03日 21時00分 公開
[石井徹ITmedia]
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 英Clicks Technologyは12月3日、iPhoneに物理キーボードを搭載できるケース「Clicks」の日本展開を発表した。ティーガイアと提携し、同社初となるAmazonストア内の公式ストアをオープンした。

 まずはiPhone 16 Pro/16 Pro Max向けモデルを展開する。iPhone 16 Pro向けは2万3870円、16 Pro Max向けは2万7280円(いずれも税込み)で販売する。iPhone 16とiPhone 16 Plus向けは12月下旬の発売を予定している。

Clicks iPhone 16 Pro/16 Pro Max向けのClicksキーボード

BlackBerryの DNA を受け継ぐドリームチーム

 Clicks Technologyは、Android向けのキーボード付きスマートフォンを手掛けたF(x) Technologyの創業者であるAdrian Li Mow Ching氏がCEOを務める。

 BlackBerryでグローバルプロダクトマーケティングを担当していたJeff Gadway氏がCMOを務め、「CrackBerry Kevin」の愛称で知られるKevin Michaluk氏も参画するなど、物理キーボードへの造詣が深いメンバーで構成されている。

Clicks Clicks TechnologyのJeff Gadway CMO

 「モダンなスマートフォンは素晴らしい機能を持っていますが、ボタンがなくなったことで何かを失ったのではないか」とGadway氏。PCやタブレットでは当たり前に使われているキーボードを、iPhoneでも使えるようにしたいという思いから開発をスタートした。

100回の改良を重ねた“完璧な”キーボード

 Clicksの特徴は、ソフトウェアキーボードが画面の約50%を占めるという課題を解決できる点だ。USB Type-C接続のため、バッテリーやBluetoothは不要。ケースに装着するだけで即座に利用できる。

Clicks iPhoneのソフトウェアキーボードを非表示にして表示領域を確保しながら文章を打てる

 キーボードは4段構成のQWERTY配列を採用。数字は専用キーを省略し、左下の「123」キーと最上段のQWERTYキーの同時押しで入力する仕組みだ。日本語入力にも対応しており、音引き(ー)は数字キーとAキーの組み合わせで入力可能。右下には音声入力キーも配置されている。

Clicks キー配列は4段QWERTY。下部にはiOS向けのCommandキーやソフトウェアキーボードのオン・オフキーなどが並ぶ

 プロトタイプから製品化まで100回以上の改良を重ねたという入念な作り込みも特徴だ。キーの傾斜角度や押し心地、フィードバックなど、2024年における“完璧なタイピング体験”を目指して開発された。各iPhoneモデルに最適化された精密な設計も特徴で、iPhone 16とiPhone 16 Proでは別製品となっている。

Clicks 100回以上の試作を重ねて製品化したという
Clicks 試作品はキートップがクリアパーツのものも存在する

2種類のショートカット機能

 Clicksのショートカット機能は2つのタイプが用意されている。1つは、CommandキーやOptionキーを使用するiOS標準のキーボードショートカットだ。例えば「Command + H」でホーム画面に戻るなど、iPadやMacで使い慣れたショートカットがiPhoneでも使えるようになる。

Clicks iOSのショートカットキーと、独自のショートカット機能に対応する

 もう1つが、Clicksキーと組み合わせて使用するClicks独自のショートカット機能だ。これはiOSの「ショートカット」アプリと連携しており、ユーザーが自由にアクションを割り当てることができる。例えば、特定の相手へのメッセージ作成画面を開く、スマートホームデバイスを操作する、特定のアプリを起動するなど、さまざまなアクションを設定可能だ。

Clicks Clicksキーの動作はアプリでiOSの「ショートカット」を割り当てられる

 発表会のデモでは、Clicksキーと特定のキーの組み合わせでスマートライトの点灯/消灯を操作したり、モーニングプレイリストを再生したりするデモンストレーションが行われた。「アクションボタンが1つしかないiPhoneに、カスタマイズ可能なアクションボタンを追加できる」というのが開発チームの狙いだという。

日本は世界のトップ5に入る重要な市場

 2024年1月の発売以来、わずか10カ月で世界140カ国に展開し、累計販売台数は8万台を突破。興味深いことに、ユーザーの約40%が物理キーボードを初めて使用するという。

 これまでは日本市場向けは個人輸入に頼っていたものの、「日本市場は世界のトップ5に入る重要な市場です」とCEOのLi Mow Ching氏は語る。「日本のお客さまは細部まで製品を見てくださる。そんな日本の方々に、私たちの考えるデザインと機能をお届けできることを誇りに思います」

Clicks Clicks TechnologyのAdrian Li Mow Ching CEO

 日本ではAmazon.co.jpでiPhone 16 Pro/16 Pro Max向けモデルを先行して販売。他のiPhoneモデル向けは本国サイトでの購入となる。2025年に向けた新機能のロードマップも用意されており、独自の日本語入力ソフトウェアの開発も検討されているという。

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