「F(x)tec Pro1」レビュー ポケットに収まるサイズ感、QWERTYキーは日本語入力が快適(1/3 ページ)

» 2020年08月10日 09時00分 公開
[長浜和也,ITmedia]

 「F(x)tec Pro1」は、英国のFX Technologyが開発したハードウェアQWERTYキーボード搭載のAndroidスマートフォンだ。奇遇にも、既にレビューを掲載した「Cosmo Communicator with HDMI」を開発したPlanet Computersも英国企業だったが、日本で取り扱う販売代理店も同じリンクスインターナショナルだ。日本での取り扱いは7月から始まった。価格は大型量販店で10万9880円(税込み※ビックカメラ.comの場合)だ。

F(x)tec Pro1 「F(x)tec Pro1」。製品の公開はほぼ1年前の2019年7月のことだった

 QWERTYキーボードを搭載したこと、そしてディスプレイを開くことでスレートスタイルとクラムシェルスタイルとを使い分けることができることから、Cosmo Communicatorと「同類のスマートフォン」と思う人も多いかもしれない。しかし、本体のサイズや重さ、そして、ディスプレイを開く方法、さらには、キーボードのサイズとレイアウトなどの違いから実際の運用は大きく異なる。ここでは、F(x)tec Pro1を実際に使用したレポートとして、キーボードによる日本語入力の使い勝手を中心に評価した。

閉じればiPhone 11 Pro Maxに近いサイズ感でポケットにも収まる

 ハードウェアQWERTYキーボードと搭載したスマートフォンというと、Unihertz TitanやCosmo Communicatorのように「大きくて重い」デバイスになりがちだ。しかし、F(x)tec Pro1の本体サイズは、73.6(幅)×154(高さ)×13.98(奥行き)mm、重さは243gと“常識的”な範囲に収まっている。

 これは「iPhone 11 Pro Max」の幅(77.8mm)、高さ(158.0mm)、重さ(226g)とほぼ同等だ(さすがに奥行き8.1mmは相当異なる)。ただ、iPhone 11 Pro Maxのディスプレイサイズが6.5型(解像度2688×1242ピクセル)なのに対して、F(x)tec Pro1はサイズが6型、解像度が2160×1080ピクセルと一回り小さい。なお、ディスプレイパネルには、アクティブマトリクス式有機ELを採用する。

F(x)tec Pro1 左のCosmo Communicatorと比べるとコンパクトなのが分かる
F(x)tec Pro1 本体サイズと重さはiPhone 11 Pro Maxとほぼ同等なので持った感じも“現実離れ”していない

 スマートフォンとしては、ぎりぎり常識的なサイズと重さに収まったおかげで、持ち歩き、特にポケットへの収まりはUnihertz TitanやCosmo Communicatorと比べて格段によくなった。ズボンの後ろポケットなら問題なく収まり、座った状態でも存在を主張しない。ちなみに、幅が広い太身のUnihertz Titanは座った状態におけるお尻の丸みに逆らって存在を主張する。ジャケットの内ポケットでも厚手のスリーシーズンならば形崩れは発生しない(薄手の夏用ジャケットではさすがに無理だが)。

 本体搭載のインタフェースには、充電用のUSB Type-Cとイヤフォンジャックをそれぞれ1基備える。また、無線接続としては、IEEE 802.11 acまでカバーするWi-Fi 5とBluetooth 5.0+LEに対応する他、NFCも利用できる。

F(x)tec Pro1 左側面にはnanoSIMスロットを用意。SIM用ピンがなくても取り出し可能
F(x)tec Pro1 右側面にはカメラシャッターキー、指紋センサー、電源キー、ボリュームキーを備える
F(x)tec Pro1 上面にはイヤフォン端子がある
F(x)tec Pro1 底面には充電用のUSB Type-Cを用意。Qualcommの急速充電規格「QC 3.0」に対応する

 本体カメラは、通常のスマートフォンと同様、アウトカメラとインカメラの構成になる。アウトカメラの有効画素数は1200万画素(F1.8、焦点距離4.36mm)、インカメラの有効画素は500万画素(F2.0、焦点距離2.51mm)だ。インカメラはビデオ会議などで利用することになるが、多くの場合、本体を横長にした状態で使うため、レンズの位置の関係で自分の顔を左前から撮影することになるのはCosmo Communicatorと同様だ。

F(x)tec Pro1 アウトカメラの有効画素は1200万画素

 ディスプレイもCosmo Communicatorと同じく決まった角度でのみ開くことになる。その角度は約155度と広い。ただ、使うスタイルが「両手持ち親指タイプ」が基本となるので、一見「開きすぎだろ」と思っても使ってみたら、これぐらいがちょうどいい角度になる。

F(x)tec Pro1 ディスプレイの開く角度は固定。実測で約155度
F(x)tec Pro1 ディスプレイヒンジに技適シールが貼られている
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