「F(x)tec Pro1」レビュー ポケットに収まるサイズ感、QWERTYキーは日本語入力が快適(3/3 ページ)

» 2020年08月10日 09時00分 公開
[長浜和也,ITmedia]
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3年前に登場したハイエンドSnapdragonの実力は

 「ハードウェアQWERTYキーボードを搭載したスマートフォン」としてこれまで評価してきたUnihertz TitanもCosmo Communicatorも、プロセッサはMediatekのミドルレンジモデルとなる「Helio P60」(Unihertz Titan)、「Helio P70」(Cosmo Communicator)を採用する。

 対してF(x)tec Pro1は、Qualcommの「Snapdragon 835」(MSM8998)を採用した。800番台のSnapdragonということでハイエンドラインアップではあるが、その登場は2017年第1四半期で、今となっては3世代前の旧式モデルといえる。8コア構成だが処理能力優先で動作クロックが2.46GHzの4コアと省電力優先で動作クロック1.9GHzの4コアを組み合わせた「big.LITTLE」構成としている。グラフィックスコアは「Adreno 540」を統合する。

 その他、F(x)tec Pro1のシステム構成は次の通りだ。

  • プロセッサ……Snapdragon 835(4コア+4コア、動作クロック2.46GHz+1.9GHz)
  • システムメモリ……6GB(LPDDR4X 3200)
  • ストレージ……128GB
  • ディスプレイ(解像度)……5.99型(1080×2160ピクセル)
  • 無線LAN……802.11a/b/g/n/ac
  • Bluetooth……5.0+LE
  • カメラ……アウト1200万画素、イン500万画素
  • NFC……対応(おサイフケータイは非対応)
  • LTE Band……1/2/3/4/5/7/8/12/13/17/20/25/26/28/38/39/40/41
  • OS……Android 9
  • バッテリー容量……3200mAh(3.91V)
  • USB……Type-C×1基
  • SIM……デュアルnanoSIMスロット
  • 本体サイズ……73.6(幅)×154(高さ)×13.98(奥行き)mm
  • 重量……243g

 かつてのハイエンドプロセッサでどのぐらいの処理能力を発揮できるのか。ベンチマークテストを実施してみた。なお、比較対象としてCosmo Communicatorのスコアを並べてみた。

モデル F(x)tec Pro1 Cosmo Communicator
Antutu Benchmark 218075 177415
Antutu Benchmark CPU 69623 72582
Antutu Benchmark GPU 65865 29385
Antutu Benchmark MEM 45057 38188
Antutu Benchmark UX 37530 37260
PCMark for Android Work 2.0 Performance Score 7250 8034
3DMark Sling Shot Extreme OpenGLES 3.1 3270 1263
3DMark Sling Shot Extreme Vulkan 2788 1250

 グラフィックス処理能力を測定するベンチマークテストでは圧倒的なスコアをたたき出しているが、一方でCPUの処理速度に依存するテスト項目ではHelio P70を下回る結果となった。

タッチ操作もタイプ操作も快適に両立する

 これまで、ハードウェアQWERTYキーボードを搭載したハンディデバイスとしてUnihertz Titan、Cosmo Communicator、そしてF(x)tec Pro1を評価してきた。一言でハードウェアQWERTYキーボード搭載といっても、それぞれ性格は大きく異なる。

 ストレートボディーのUnihertz Titanはスマートフォンのように「立った状態でもキーをタイプしたい」ユーザーに特化したデバイスで、Cosmo Communicatorは「座って卓上に置いて両手でタイプする」ことを前提としたデバイスだ。そして、F(x)tec Pro1は、「通常はスマートフォンのようにタッチ操作で使い、文章を打ち込みたいときはハードウェアQWERTYキーボードを使う」という、まさに“両用戦”に耐えうる数少ないデバイスといえる。

 多くの時間をスマートフォンとして使いたいが、文章をがっつり書く場面も少なからずある、というユーザーなら、F(x)tec Pro1は検討に値するモデルといえる。

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