米Googleは12月5日(現地時間)、Pixel端末の新機能を紹介する「Feature Drop」の12月版を公開した。AIアシスタント「Gemini」の強化やスクリーンショットデータの活用機能などが予定される。一部の機能はPixel以外のAndroid端末でも使えるようになるとしているが、例によって、多くの機能について、いつどの地域で利用可能になるのか明示されていないものが多い。
発表された機能から、日本ではすぐには使えないものもあるが、主なものを紹介する。
「Gemini Advanced」に「保存された情報」機能が追加され、ユーザーの興味や好みを記憶させてパーソナライズされた応答を得られるようになる。例えばベジタリアンであることを覚えさせれば、レシピを尋ねたときにベジタリアン向けのレシピだけを提供するようになる。この機能はWebアプリ版では既に利用可能になっている(入力は英語のみに対応)。
電話やメッセージングアプリでのメッセージ作成や送信をGeminiアプリに依頼できるようになる。アラーム設定、端末設定の制御なども可能になる。
Googleマップ上の場所についてGeminiに質問すると、レビューを読んだり、Webサイトをスキャンして質問に答えるようになる。
PixelのGemini Nanoが通話スクリーニング(知らない電話番号からの着信に出る前にAIが代わりに応答する機能)で、例えば荷物の配達員からの電話に応答し、プロンプトで質問することもできるようになる。
自動通話中に、発信者とGemini Nanoの会話を見ることができるようになる。会話の途中で電話を代わったり、電話を切ったりできる。
Pixelで、「Circle to Search」(日本では「かこって検索」)で検索した画面をタップすることでPixel Screenshotsに保存できるようになる。
また、スクリーンショットが自動的に分類されるようになり、検索フィルタを使って探しやすくなる。例えば目的地への道順の画像などを探すのに便利そうだ。
さらに、スクリーンショットで撮影したチケットやクレジットカードをGoogle Walletに追加できるようになる。
音声付きコンテンツの自動キャプションに新機能「Expressive Captions」を追加(米国の英語のみ)。ライブスポート実況などのキャプションに、音声のテキスト化だけでなく、「息をのむ」や「歓声と拍手」などの描写が含まれるようになる。
「レコーダー」アプリでは、設定の「クリアな音声」を有効にすることで、人の話し声がクリアに再生されるように、録音時の背景ノイズを軽減する(外部マイクはサポートしない)。この機能は日本でも使えるようになっている。
公式ブログでは他にも複数の新機能が紹介されている。
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