容量が30GBに増量されてより魅力的になったドコモのオンライン限定プラン「ahamo」だが、実は海外で使える容量も30GBに増量されたことはご存じだろうか。今回は増量されたahamoを実際に海外で試した実体験をまとめていこう
ahamoが海外旅行で利用しやすいのは、基本料金の安さ、使える容量の多さ、対応する国と地域の多さにある。特に国際ローミングは基本料金に含まれることから、2970円(税込み)で最大30GBまで海外でも利用できる。国際ローミングで高速データが通信できる期間は最大15日という制約はあるが、一般的な旅行や出張は2週間以内が多いことを考えると十分と考える。
国際ローミングの対応地域は91の国と地域に対応する。ドコモでは日本人の渡航先の98%をカバーできるとし、アジアや欧州、オセアニア、北米地域はほぼカバーできている。中国にも対応しているので、自国外オンラインサービスへの接続が厳しい地域でもXやInstagramをはじめとしたサービスが利用できる点がうれしい。
国際ローミングなので、手持ちの携帯電話番号がそのまま海外で使えるという利点もある。日本より高額になるものの、海外にいても日本国内の家族からの電話連絡も番号そのままで受け取ることができる。
ただし、ahamoを海外で利用する場合、あくまでデータの利用が基本料金に含まれており、国際電話やSMSは別途料金が発生する。2段階認証でショートメッセージに認証番号が送られてくるサービスを海外で使った場合、思わぬ料金が発生することがあるので注意してほしい。
航空便を深夜早朝で選べるようになり、旅行スケジュールを柔軟に決められることもメリットに挙げたい。ポケットWi-Fiをレンタルする際は日本で事前に予約する必要がある。現地SIMを購入する場合、深夜や早朝など、到着する時間帯によっては契約カウンターなどが閉まっていることも多く、行動にはある程度縛りが生まれてしまう。しかし、ahamoなら現地での手続きや事前のレンタルが不要になる。現地SIMにありがちなAPN設定等も不要なので、面倒な設定もなく、渡航先に到着してすぐに手持ちのスマートフォンでインターネットを利用できるのだ。
筆者は、従来のレンタルWi-Fiルーターを使ったり、現地SIMを購入したりするよりも、国際ローミングがここまで大容量かつ、低コストになれば「現地SIMなどを用意しなくてもいいのでは?」と考える。特に香港から深セン、マカオといった陸路のイミグレーションでもSIMの切り替えなどが必要ない点はありがたい。
国際線の乗り継ぎなどでも容易にネット環境を確保できる点もうれしい。アジア圏ではソウル、北京、上海、香港、シンガポールなどでの短時間の乗り継ぎでは便利に利用できる。空港のフリーWi-Fiも必ずしも快適に利用できるわけではないので、常時接続できる安心な通信環境を確保できるという意味でもプラスだ。
もう1つ、ahamoのうれしい点として、データプラス(シェア回線)で契約している回線も国際ローミングの対象になる。PCやタブレット端末はもちろん、2台目のスマホも国際ローミングで利用できるので非常にありがたい。
データプラスの容量は親契約からのシェアとなるため、使える容量は親回線と共有される。一般には問題ないものの、大容量の「ahamo大盛り」で契約している場合、データプラスで利用できる容量は国際ローミング込みで最大で30GBとなるので注意が必要だ。
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