米Googleは2月18日(現地時間)、iOS版「Google Playブックス」アプリに「電子書籍を購入」ボタンを追加したと発表した。これをタップするとGoogle PlayストアのWebサイトに移行し、そこで書籍を購入できる。
これまでは、iOSアプリではコンテンツを読むことはできたが、購入はできなかった。米Appleによるアプリ内購入ごとにAppleが30%の手数料を取るというApp Storeの制限があるため、アプリ内に購入ボタンを設置していなかった。
Appleは2022年、日本の公正取引委員会との和解で、App Store登録アプリの中でも、Appleが「リーダー」(閲覧)アプリと定義するサブスクリプションサービスを提供するアプリの開発者は、課金を自社Webサイトで行えるようにした。この適用にはAppleの審査が必要だが、Googleはこの審査を通ったとみられる。
「書籍の購入手続きを完了」するためにGoogle Playストアへのリンクをタップすると、「Appleでの決済ではなくなります」という警告が表示され、「詳しい情報」をタップすると大きな警告マークが表示されるが、それでも「続ける」をタップすると(既にGoogleアカウントでWebアプリなどにもログインしている場合)Web版Google Playストア(play.google.com)に移行し、そこで目的の電子書籍を購入できる。
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