MVNOサービス「HORIE MOBILE」などを提供するエックスモバイルの木野将徳社長は3月3日、自身のXアカウントで「iPhone 16e」を提供したいとの考えをポストした。あわせて、「シンプルでとてもいい」と実機に触れた所感を添えた上で、「エックスモバイルや関連するコラボ先でも何らかの方法で提供したい。2025年度は魅力的なスマホをお得なprice(価格)で用意する」とした。
iPhone 16eは、「iPhone 16」と同じ「A18チップ」を備え、生成AI機能「Apple Intelligence」に対応する。バッテリーの容量は公式に公表されていないが、Apple独自のセルラーモデム「Apple C1」の採用などにより、バッテリー駆動時間はビデオ再生時で最大26時間だという。一方、価格は6万円台(税込み、以下同)からのiPhone SE(第3世代)より約3万円高く、9万9800円からとなった。
なお、iPhone 16eは、大手3キャリアの1.5GHz帯(NTTドコモのBand 21、KDDIおよびソフトバンクのBand 11)には対応していない。総務省によると、2023年度における1.5GHz帯の月間総トラフィックはドコモが最も多く、大手3キャリアの中ではドコモで最も利用されている周波数帯となっている。
エックスモバイルは2014年に木野氏が開業した企業。当初から2022年までは自身のブランドを掲げてサービスを展開し、フランチャイズ方式で店舗を拡大していたが、2023年以降は戦略転換を反映したサービスを続々と打ち出している。同年2月にメンタリストのDaiGo氏とともに「DXmobile(現・D-Lab SIM)」を開始し、同年3月には起業家の堀江貴文氏とコラボレーションした「HORIE MOBILE」を立ち上げ、木野氏と堀江氏がYouTubeなどでPRしている。
2024年9月13日にはパン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(PPIH)グループのリテール子会社と提携し、データ通信、SMS、音声通話を利用できるマジモバと、モバイルWi-Fiルーターサービス「最驚 Wi-Fi」の提供を始めた。PPIHはドン・キホーテやアピタなどの小売店を国内に展開し、MEGA ドン・キホーテの一部店舗の特設カウンターで契約の申し込みを受け付けている。
「iPhone 16e」実機レビュー カメラや処理性能、独自モデム「Apple C1」による通信品質はどうか
“魔改造”でSEの魂を受け継いだ「iPhone 16e」 不安要素は「価格」「ライバル」「対応バンド」にあり
楽天モバイルが「iPhone 16e」を値下げ 一括価格が“4キャリア最安”に、MNPでのポイント還元もアップ
iPhone SE(第3世代)の新品在庫が“ほぼ”全滅 「16e」に落胆した人が大手キャリアで買い占めか
「iPhone 16e」と「iPhone 16」は意外と違いが多い 外観やスペックの差をチェックCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.