NTTドコモが5月21日、ドコモ絵文字の提供を2025年6月下旬以降に発売する機種から終了することを案内した。
ドコモ絵文字は、1999年のドコモのインターネット接続サービス「iモード」で初めて採用されたもの。ケータイ(フィーチャーフォン)時代に、テキスト以外で意思疎通を図る手段として活用されてきた。
スマートフォンでは、ドコモ販売する一部のAndroid端末でドコモ絵文字を利用できる。しかし、iPhoneやAndroidの標準絵文字と視認性が異なり、絵文字一覧に標準絵文字と混在して見にくい、iPhoneからドコモのAndroid端末に送った絵文字がドコモ絵文字に変換されて見づらい、などの問題があった。(画面が黒い)ダークモードで見づらいという意見も散見されていた。
ドコモは、昨今の端末の絵文字の利用状況を鑑み、ドコモ絵文字の提供を終了するとしている。
終了時期は機種によって異なる。サムスン電子のGalaxy以外のドコモのAndroid端末やドコモケータイでは、2025年6月下旬以降に発売する機種から、ドコモ絵文字が利用できなくなる。Galaxy以外のAndroidスマートフォンやドコモケータイでは、Googleの標準絵文字を利用する。
なお、2025年6月下旬以前に発売された機種では、継続してドコモ絵文字を利用できる。
Galaxyの場合、2025年7月以降に発売する機種から、ドコモ絵文字を利用できない。また、2025年7月以前に発売した一部の機種では、2025年10月以降に提供するソフトウェアアップデートにより、ドコモ絵文字が利用できなくなる。対象機種や時期は、後日、ドコモのWebサイトで案内される。Galaxyではサムスン電子が提供する絵文字を利用する。
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