PCやスマートフォンのブラウザでWebサイトなどを開いている時に、「ウイルスに感染しています」といったセキュリティ警告が表示された経験はあるだろうか。偽の画面でユーザーの不安を煽り、個人情報や金銭をだまし取る詐欺だ。
こうした手口は「偽警告」(フェイクアラート)と呼ばれる。
報告されている事例としては、ネットを閲覧中に突然ポップアップウィンドウやブラウザ通知で偽の警告画面が表示され、「あなたのスマホは危険なウイルスに感染しています」や「ご使用のiPhoneがハッキングされました」「ウイルスを検出しました」「システムがブロックされたのでヘルプセンターに連絡してください」といった類のメッセージが出現する。
こうした偽の警告から、ウイルスを排除するためのセキュリティアプリをインストールするように誘導される。表示されるポップアップなどがOS標準のデザインに寄せて作られていることもある。
基本的には、警告画面が表示された時点ではウイルスに感染していない場合が多く、不安を煽って誘導した先で個人情報を入力させたり、ウイルスを含む不正なプログラムをダウンロードさせたり、サポート料金として金銭の支払いを要求されたり──といった被害につながる流れだ。
正規のセキュリティアプリや、OS標準のセキュリティ通知では、外部のアプリのダウンロードや、個人情報の入力を促すことはない。
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