万が一、偽警告が表示されたら、メッセージの内容に従わず、警告を無視することが大切だ。見えないボタンが仕込まれていることもあるので、偽のポップアップウィンドウに表示されたバツボタンなどは触らずに、タブやブラウザ自体を終了させよう。
万が一、ブラウザを閉じることができないといった挙動が起きた場合には、デバイスを再起動させるといった処理も有効だ。何度も繰り返し表示される場合は、サイトの閲覧履歴やキャッシュデータを削除することも推奨されている。
なお、“偽警告画面を閉じる操作”を練習できる体験サイトも存在する。例えば、IPA(独立行政法人情報処理推進機構 セキュリティセンター)は、PC向けの偽警告画面を体験できるWebサイトを公開している。
さらにトレンドマイクロのヘルプセンターでは、スマートフォン版の偽警告画面のイメージが掲載されているので、参考にしてみるとよいだろう。家族や知人に情報を共有する際にも役立つはずだ。
ちなみに、本記事では典型的なフェイクアラートについて紹介したが、中には脆弱(ぜいじゃく)性を利用して、ブラウザでそのWebサイトを開いただけで自動的にマルウェアをダウンロードする攻撃手法(ドライブバイダウンロード攻撃)も存在する。
インターネット上に存在する脅威は、ここまでに紹介したパターンの限りではないことも理解しておきたい。普段からデバイスのOSを最新に保っておくことや、不審なWebサイトにアクセスしないといった対策も欠かせない。OS標準機能やセキュリティ対策ソフトを用いて、不正サイトへのアクセスを予防する仕組みも重要だ。
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