4月1日にリリースされたiOS 18.4/iPadOS 18.4で、ついに「Apple Intelligence」の日本語版が利用できるようになった。本記事では、Apple Intelligenceに対応するiPhoneでのみ使える、「写真」アプリの「クリーンアップ」機能を使って、写真に写り込んでしまった不要な被写体を削除する手順をおさらいしたい。
なお、本稿で紹介する手順はiOS 18.4にアップデートした「iPhone 15 Pro」を用いて検証、撮影している。バージョンや機種が異なる場合には、細かい差異があるかもしれない点については、あらかじめご承知おきいただきたい。
そもそも、iOSの写真アプリにおけるクリーンアップとは、静止画に映り込んだ不要なオブジェクトをなぞって消し、消した部分に違和感がないように、自然に背景画像を生成、合成するという機能だ。
既存のツールで例えるならば、Adobe Photoshopの「スポット修正ブラシツール」や、Googleフォトの「消しゴムマジック」のようなものである。こうした操作がiOSの写真アプリだけで完結する。
使い方は、写真アプリで編集したい画像を表示し、下部の「三」のようなアイコンをタップして、編集画面を開く。対応機種でApple Intelligenceが有効になっていると、編集メニューの右端に「クリーンアップ」という選択肢が表示されているので、これをタップしよう。
Apple Intelligence対応機種で、「写真」アプリから静止画(Live Photos含む)を開き、「三」のようなアイコンをタップ(画像=左)。編集画面が起動したら「クリーンアップ」を選択(画像=右)初回利用時には、クリーンアップを利用するのに必要なデータのダウンロードとインストールが実行される。筆者の使用環境では、待ち時間は1〜2分程度だった。
必要なデータのインストールが完了すると、「削除したいものをタップするか、なぞるか、または円っで囲みます。ピンチしてパンや拡大/縮小します」という説明文が表示される。これで準備完了だ。
あとは不要な写り込みの部分を指先でなぞっていけばよい。複数部分の修正を行ったり、1度の操作で自然な仕上がりにならなかったりした場合は、操作を繰り返そう。納得した仕上がりになったら編集画面右上のチェックアイコンをタップして完了だ。
ちなみに、修正した写真を表示した状態で、スワイプアップすると、「クリーンアップで変更されました」と表示されて修正の有無を確認できるようになっている。
また、通常の編集操作と同じく、写真を表示した画面の右上にある「・・・」から「オリジナルに戻す」をタップすると、クリーンアップによる修正もリセットされる──という挙動は理解しておこう。
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