Xiaomiが独自開発したスマートフォン向けのプロセッサ「XRING O1(玄戒O1)」を搭載するスマホ「Xiaomi 15S Pro」が中国で発売されています。モデル名から分かるように、ハイエンドな製品向けのプロセッサとなり、AI機能も強化されています。
プロセッサ以外の性能は「Xiaomi 15 Pro」と変わりません。日本ではこのProモデルは発売されておらず、「Xiaomi 15」がリリースされていますね。Xiaomi 15 Pro、Xiaomi 15はSnapdragon 8 Elite、5000万画素トリプルカメラなどハイスペックな製品です。Xiaomi 15S ProはSnapdragon 8 Eliteの代わりにXRING O1を搭載し、本体のカラーバリエーションも変えています。
本体サイズも同じなのでケースなどは流用できます。バッテリーも同じ6100mAh、90W充電タイプを搭載しています。
XiaomiがEV参入を発表した時には大きく驚かされましたが、今回発表した独自プロセッサは、実は初めてのXiaomiではなく、2017年に「Surge S1」を発表しています。しかし当時はXiaomiの勢いが落ち込んでいた時期もあり、Surge S1を搭載したスマートフォン「Mi 5c」もあまり大きな話題にはなりませんでした。XRING O1もまだ知る人ぞ知る存在でしょうが、いずれハイエンドモデルに搭載が広がれば広く知られる存在になるでしょう。
なお、XRING O1はTSMCの3nmプロセスで製造され、AI性能は44TOPSと高いパフォーマンスを誇ります。Xiaomiのスマートフォンが搭載するHyperOSは今後AI機能がOSにより融合されたものになるだけに、NPU性能の高さはスマートフォンパフォーマンスを直接引き上げるものになります。自社Xiaomiすることでソフトとハードの最適化がより進むわけです。
カメラも今やハードウェアだけではなくAI処理能力が性能を左右します。もしかすると2026年発売のUltraモデルには、Snapdragon版とXRING版が出てくる、なんてことになるかもしれません。中国以外でのXRING O1搭載モデルの販売にも期待したいものです。
中国で「小型ハイエンドスマホ」が人気の理由、火付け役はあのメーカー 日本で新たな選択肢になるか
「Xiaomi Buds 5 Pro」レビュー:これぞ新次元のサウンド、Xiaomi 15/15 Ultraユーザーは“マストバイ”な理由
Xiaomiが「POCO F7」発売 コスパ追求、Snapdragon 8s Gen 4や6500mAhバッテリー搭載で5万4980円から
視認性が向上した「Xiaomi Smart Band 10」発売、睡眠効率の測定が可能に 6280円から
「NHK受信料がいらない」Xiaomiテレビ、イチキュッパなら買いますか? 【Amazon スマイルSALE】Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.