Opensignalは、8月1日に日本のスタンドアロン(SA)方式の5G通信サービス「5G SA」のユーザーエクスペリエンス分析結果を発表。ノン・スタンドアロン(NSA)との比較や、au/ソフトバンクの5G SAパフォーマンスを比較している。
日本の主要3社(au、NTTドコモ、ソフトバンク)で5G SAのスコアを集計し、各社の5G NSAと比較。ダウンロード・スピードでSAはNSAの約1.7倍、アップロード・スピードでSAはNSAの1.5倍、UDP遅延はSAで平均25%短縮。動画の初期読み込みやモバイルゲームの操作反応など、ユーザーが日常的に体感する品質が向上している。また、Opensignal独自の評価「信頼性エクスペリエンス」でもSAはNSA比で明確な改善が見られたという。
auとソフトバンクを比較したところ、速度、遅延、ビデオ/ゲーム・エクスペリエンスでauがソフトバンクをおおむね上回る。auはSub-6 SA基地局の戦略的展開の結果と推測でき、ソフトバンクは市場競争力を維持しつつも、主要指標の水準ではauに一歩及ばなかった。ただし信頼性エクスペリエンスは両社が統計的に同率で、サービスの安定性では拮抗したとしている。
なお、NTTドコモは5G SAを開始しているが、主に高い周波数帯(Sub-6/mmWave)の活用と展開規模が限定的なため、SA対NSAの集計比較には含めているが、オペレーター別の比較からは除外。楽天モバイルは仮想化環境で5G SAテストを実施中で、商用展開は行っていない。
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