ネッククーラーの選び方と「やってはいけない」使い方 おすすめ製品も紹介

» 2025年08月22日 12時41分 公開
[山本竜也ITmedia]
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 このところ、毎年のように夏の暑さが厳しくなってきており、2025年は観測史上最高温度を更新するなど、これまで以上の酷暑となってきています。外出すると、ハンディファンを使っている人もよく見かけますが、気温が高いと温風が噴き出すだけで焼け石に水という状態になることもあります。

 そのような場合におすすめなのが、首元を冷やすネッククーラーです。太い血管が通り首を直接冷やすことで、単に気持ちがいいというだけではなく、効率的に体温を下げる効果も期待できます。また、ハンディファンとは違い、両手も自由に使えるというのもメリットです。

 数年前から常温で凍結し、繰り返し使えるPCM素材のネッククーラーが普及していますが、他にもペルチェ素子で冷やすものやタオルタイプのものなど、さまざまな種類が登場しています。今回はネッククーラーの選び方や、使用する上での注意点などを紹介します。

ネッククーラー ネッククーラーの選び方と注意点を紹介

(1)PCM素材タイプ

 PCM素材とは、相変化材料(Phase Change Material)の略で、温度変化に応じて固体と液体を切り替えることで熱を吸収・放出する素材です。もともと宇宙飛行士の宇宙服の技術を応用して開発されたもので、ネッククーラーとして利用されているものは、約28度で固化(凍結)するものが多いです。リング状のものが一般的ですが、より広い面積を覆るネックバンド型のタイプも増えています。

ネッククーラー PCM素材タイプのネッククーラー。写真は後ほど紹介する「Genki Ice ネッククーラー」

 短時間で溶けてしまい、冷却効果が持続しないというのがデメリットですが、繰り返し利用できるのが魅力です。すぐに溶けるといっても、屋外でも30分程度は持続するので、通勤時に使用してエアコンの効いた室内に置いておけば、退勤時には再び利用できます。より早く固化させたいときには、冷蔵庫や冷凍庫に入れることも可能です。

 汗で汚れたら簡単にふき取ることができるのもメリットです。ただし、PCM素材は引火の可能性があるため、キャンプなど火の近くで使わないなどの注意も必要です。

(2)ペルチェ素子タイプ

 ペルチェ素子の冷却プレートで首を冷やす電動タイプは、通電している間は冷却性能を発揮できるので、屋外でも長時間利用できます。中にはファンを搭載しているモデルもありますが、耳元に近い位置にファンがあるので、風量によってはうるさく感じることもあります。

 また、このタイプは比較的大きめになりますが、首が細い人では冷却プレートが正しく首に当たらないこともあります。冷却プレートが首に触れていないと冷却効果は期待できないので、実機やレビューなどでサイズ感を確認しておくといいでしょう。サイズ調整機能を備えたモデルを選ぶのもおすすめです。

ネッククーラー ペルチェ素子を用いたネッククーラー。写真は後ほど紹介する「THANKO ネッククーラーSlim TKNNC22」

(3)タオルタイプ

 タオルタイプには、繰り返し使えるものや使い捨てのものなど、さまざまなタイプがあります。繰り返し使えるものは、水に濡らしてからしっかり絞り、振ることで冷感効果を得られるというものが一般的。水分が蒸発する気化熱により冷たさを感じる仕組みですが、あまり長時間は効果が維持できません。ただ、繰り返し利用できるのは経済的。ハンディファンと組み合わせると、より涼しさを感じやすくなります。

 使い捨てタイプは、大判の汗拭きシートのようなもので、アルコールの気化熱で涼しさを感じます。肌が敏感な人は注意が必要ですが、1時間程度は効果が持続するものが多いようです。個包装になっているものがほとんどなので、いくつかカバンに入れておくと重宝しそうです。

ネッククーラー タオルタイプのネッククーラー。写真は後ほど紹介する「SEABREEZE クールタオル」

利用シーン別のおすすめタイプ

 屋外で利用するのであれば、ペルチェ素子を使った冷却プレートで冷やすタイプがおすすめです。バッテリー持ち次第ではありますが、屋外でも長時間利用することができます。

 野外イベントやウオーキングなどで使うのであれば、タオルタイプもおすすめです。濡らしているという関係上、服がぬれやすいのがデメリットですが、汗をかくことを考えれば許容範囲でしょうか。肩にかければ日除け代わりにも使えます。屋外ではすぐに温くなってしまいますが、少量の水でも冷たさが回復するので、水道がなくてもペットボトルなどの水で濡らして使うこともできます。

 PCM素材タイプは、屋内での利用がおすすめ。オフィスなどで節電のためにエアコン温度が少し高めになっている場合でも、涼しさを感じられます。溶けてしまっても、室温での放置や、冷蔵庫・冷凍庫に入れることですぐに再利用できるのがメリットです。

ネッククーラー使用時の注意点

 ネッククーラーを使用する際は、冷やしすぎに注意が必要です。特にPCM素材タイプやペルチェ素子タイプは、保冷剤を使って冷やすよりも刺激は少ないですが、長時間同じ箇所に当て続けると皮膚にダメージを与えたり、冷やしすぎで頭痛などを起こす可能性もあります。就寝時の使用は避ける、肌に異常を感じたら使用を中止するなど、適切に使用を心掛けることが必要です。

 ここからは、主要なネッククーラーをいくつか紹介します。

Genki Ice ネッククーラー

 カラーやサイズ展開が豊富なネッククーラー。冷却温度が24度と一般的な28度タイプよりも若干低く、より冷たさを感じやすくなっています。また、使用しているPCMの量が多く、持続時間が長いのも特徴です。別売りとなりますが、専用のカバーも用意されており、冷却効果をより長持ちさせることが可能です。

THANKO ネッククーラーSlim TKNNC22

 長年ペルチェ式ネッククーラーを開発しているサンコー製の軽量・スリムに特化したモデル。3段階の冷却レベル調整が可能で、約2〜3時間の連続使用ができます。また、バッテリーを取り外すことができ、別売りでファン付きのバッテリーも販売されています。

ソニー REON POCKET PRO

 首の後ろから背中を冷やすソニーREON POCKETシリーズの最新モデル。冷やすだけではなく、冬場には暖めることもできます。センサーにより自動で温度調整を行うことができ、最低レベルでの運用なら約34時間という長い稼働時間を誇ります。動作モードはスマートフォンアプリからも操作が可能です。

ネッククーラー ソニーの「REON POCKET PRO」

SEABREEZE クールタオル

 水で濡らして、絞って、振るだけで何度も冷たさを体感できる冷感タオル。実証テストでは-6.7度、UVカット率93.1%以上を記録しています。首に巻いて涼しいだけでなく、肩にかければ日焼け対策としても利用可能です。繰り返し使用できるので経済的です。

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