作業服大手ワークマン(群馬県伊勢崎市)は9月1日から、公式アプリを配信する。利用者から寄せられた声を参考にした。多くの店舗で在庫切れ状態が続いた製品の先行予約販売を実施し、より多くの人に届けられるようにする。
全国で1063店舗を展開するワークマンだが、利用者からは次のような声が寄せられたという。「これまでワークマンはSNSで話題になった製品に対して、『どこで買えるかわからない』『買いに行ったけど売ってなかった』など消費者の皆さまから多くの失望とお叱りの声をいただいてきました」(同社)
公式アプリを通じて利用者に在庫情報や店舗情報を発信。「商品情報の検索や店舗検索、お得情報など、スマートフォンを介してタイムリーに届けます」と、利便性向上を宣言した。他にも、位置情報を使った近隣店舗検索、購入商品のレビュー閲覧などが可能となる。
ワークマンは、既存のオンライン会員120万人を基盤に、2027年までにアプリ会員500万人を目指す。
創業45年目にしてようやく公式アプリを提供するワークマンは、コロナ禍で需要が急増したキャンプやアウトドアの分野に参入し注目を集めた。作業服で培った技術を生かし、撥水性や耐久性に優れたテントや寝袋の生地を開発するなど、その独自性でも知られている。
また、YouTubeなどの動画プラットフォームやSNSで活動するインフルエンサーを「ワークマン公式アンバサダー」として起用。インフルエンサーに商品紹介を依頼するだけでなく、彼らの意見を商品の開発や改善に取り入れている。ユーザーを巻き込んだマーケティング手法は同社の成長を支える大きな武器になっている。
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