Leicaグリップの特徴は、シャッターボタンに加えてプッシュボタン付き電子ダイヤルと2つのカスタマイズできるファンクションボタンを持っている点にある。続いて、これを使いこなしてみる。
メニューから「グリップ」を選び、Fn1とFn2のそれぞれのボタンに機能を割り当てられるの。好みに合わせて選ぶべし。
今回、Fn1には「Photoモード」と「Apertureモード」の切り替えを割り当ててみた。これを押すたびに、両者が切り替わる。ApertureモードにするとLeicaのレンズを選べるので、それに応じたボケも楽しめる。Photoモードは標準のカメラアプリ同様、ズーム倍率を「0.5x」から「5x」まで切り替えるという感じだ。
Fn2には「レンズの切り替え」を割り当てて、押す度にレンズが切り替わるようにした。
さらに、電子ボタンをプッシュしてパラメーターを切り替えて、ダイヤルで設定できる。プッシュ+ダイヤルで絞り値や露出補正やルックを変更できるわけで、これは便利だ。カメラ慣れしてる人は露出補正に使うと便利だろう。
ダイヤルをうまく使いこなせば、本体のカメラコントロールを使わなくてもOKだ。
では撮ってみる。
Leica LUXアプリ自体は以前レビューしたが、その時から何度かバージョンアップを重ね、ルックもレンズも増えているし、あとからルックを変更できるようになったし、フレームのカスタマイズ幅も増えた。
追加された主なレンズを挙げると、独特のソフトフォーカスを見せてくれる120mmの「Thambar(タンバール) F2.8」や、Leicaの100周年を記念し、100年前に誕生した「Leica I Model A」(ライカI型)の50mm(これはざらつきのある当時をほうふつとさせるモノクロのルックとセットになっている)が2025年になって追加されている。
ルックでは「Brass」や「Teal」が追加されている。
編集時に異なったルックに切り替えることもできるし、撮影情報が入るフレームの種類も増えているのも、新しいバージョンのうれしいところだ。
レンズの画角を変えられるのは一見不思議だが、28〜50mmは24mmのメインカメラを使っており、撮影時に全画素のデータを記録しているのだろう。これは良い。
そして実にカッコいい、あるいは印象的な、標準カメラでは撮れない、あるいは自分でレタッチして仕上げようにも困難なテイストのある写真を撮れるのである。
このように、Leica LUXアプリは標準のカメラアプリでは難しいテイストの写真を撮れるし、アーティスティックに仕上げてくれるので、ぶっちゃけ、グリップなしでアプリだけでも楽しい。
なお、LUXアプリの機能をフルに使うには「Proバージョン」にする必要があるけどね(月額1000円または年1万円のサブスクリプション)。
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