東海旅客鉄道(JR東海)、西日本旅客鉄道(JR西日本)、九州旅客鉄道(JR九州)の3社が提供している東海道・山陽・九州新幹線の乗車予約サービス「エクスプレス予約」について、3社は2026年夏からサービスの仕様を順次変更する。変更は「チケットレス乗車」と「改札通過時のサービス」の2点において行われる。
エクスプレス予約では、事前にきっぷ(乗車券/特急券)を発行しない「チケットレス乗車」を原則としている。チケットレス乗車をする場合、以前は会員証を兼ねる「EX-ICカード」が必要だったが、2021年3月からは会員情報とひも付けた「交通系ICカード」(Suica、PASMO、TOICAなど)でも乗車可能となった。もちろん、「モバイルSuica」「モバイルICOCA」「モバイルPASMO」といったおサイフケータイ/Apple Pay向けの交通系ICカードでも利用できる。
このことを踏まえて、3社では2027年夏ごろをめどにチケットレス乗車を交通系ICカードへと一本化する。一本化に向けたスケジュールは以下の通りだ(全て予定)。
なお、エクスプレス予約の初期登録に当たり、現在はEX-ICカードの券面情報が必要だ。EX-ICカードの廃止に伴い、この点について3社ではサービスの初期登録方法を変更する予定で、詳細は決まり次第告知するという。
エクスプレス予約でチケットレス乗車する場合、自動改札機にICカードをかざすと、きっぷの出口から「EXご利用票(座席のご案内)」と呼ばれる紙が出てくる。これはチケットレス乗車の予約内容を確認するためのもので、指定席の場合は座席を確保した列車名/号車/座席番号も記載されている。
サービスの見直しに伴い、2026年夏をめどに自動改札機におけるEXご利用票の発行を取りやめる。その代わりに、JR東海が配信している会員向けアプリ「EXアプリ」において、予約内容を簡単に確認できる仕組みを導入する予定で、詳細は決まり次第告知するという。
なお、EXご利用票は一般のクレジットカード/デビットカードで利用できる「スマートEX」の会員にも発行されるが、こちらも2026年夏をめどに発行を終了する予定で、EXアプリによる確認に切り替わる予定だ。
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