Lenovo傘下のFCNTは8月28日、スマートフォン「arrows Alpha」のCMをYouTubeで公開した。テーマは耐久性で、落下や水没、踏みつけといった過酷な状況でも着信音が鳴り続ける様子を描く。動画は30秒で構成され、階段から落下する場面や、川に沈む場面、タイヤに踏まれる場面を想定する。海外メーカーのCMを思わせる楽曲を用い、強靱な性能で某果物マークのメーカーに挑む意気込みをにじませる。
arrowsのCMといえば、過去にダンス&ボーカルグループの「EXILE」などを起用してきた。「arrows Be3 F-02L」では俳優の小栗旬さんと山田孝之さん、2024年の「arrows We2 Plus」では俳優のオダギリジョーさんを起用し、「タフな環境の中でも使える」点を訴求してきた。しかし、arrows AlphaのCM動画にはタレントが一切登場しない。統合マーケティング戦略本部 本部長 外谷一磨氏によると、「arrowsブランドを覚えてもらう」ことを目的に、あえてタレントを使わずに発信し、arrowsの強さだけを訴求していくという。
arrows Alphaは堅牢なボディーに加え、新たなAI機能を搭載したスマートフォンだ。プロセッサにはMediaTek製のDimensity 8350 Extremeを採用し、ディスプレイには6.44型のSuper HD有機ELを備える。アウトカメラには、約5030万画素の広角カメラと、約4990万画素の超広角カメラの2眼構成を採用。さらに、ユーザーが名前を知らない設定や、見落としがちな機能も分かりやすく教えてくれる機能を搭載するなど、コストパフォーマンスを強みに8万円台でハイエンドモデルを再定義する狙いがある。
本体の耐久性には徹底的にこだわった。米国国防総省の調達基準であるMIL規格23項目に準拠し、高さ1.5mから26方向でコンクリートに落下させる独自試験をクリアした。画面が割れにくい構造を備えるほか、80度のお湯を高圧でかけても動作するという。さらにハンドソープでの水洗いやアルコール除菌、ウイルス除去にも対応し、日常的な衛生面での安心感も強調する。
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