高市首相の「AI偽広告」拡散 「アクセスしないで」と自民党 「国が対策すべき」との声も

» 2025年10月24日 19時20分 公開
[金子麟太郎ITmedia]
高市早苗 SanaeTakaichi 日本の首相 首相 総理大臣 日本初 女性 自由民主党広報による注意喚起

 自由民主党広報が、高市早苗総裁の偽広告が出回っているとして、公式X(旧Twitter) アカウントで注意を呼びかけている。報告によると、高市総裁の画像や映像をAI技術で生成し、あたかも本人が登場しているかのように装った悪質な広告がインターネット上で確認されているという。

 党広報はXへの投稿で「【重要】詐偽広告にご注意を」と題し、これらの広告が「高市総裁および自由民主党とは一切関係がありません」としており、党とは無関係の第三者による発信内容と思われる。

 さらに、偽広告を発見した場合の具体的な対処法として「絶対にアクセスしないで下さい」と強く警告。万が一広告先のページに移動してしまっても「氏名・住所・電話番号・クレジットカード番号など個人情報を入力しないで下さい」と呼びかけ、フィッシング詐欺などによる個人情報の流出や金銭的被害への警戒を促している。

高市早苗 SanaeTakaichi 日本の首相 首相 総理大臣 日本初 女性 AIによって生成された動画。アクセスして個人情報を入力してしまうと、赤の他人に個人情報を盗み見られてしまう。悪用される可能性もあるため、アクセスや入力は絶対に避けた方がいい

AI技術への法的な対応を求める声

 この注意喚起に対し、X上では多くの反応が寄せられた。特に目立つのは、急速に進化するAI技術への法的な対応を求める声だ。「はやく生成AIかどうかの表示義務の法整備を徹底してほしい」といった、AIによって生成されたコンテンツであることを明示する義務化を望むコメントが複数あった。

 また、「AIに関わる不法行為に関して、詳細な調査検証と、厳正な罰則を含めた規制の検討をお願いします」と、実効性のある罰則規定を求める意見や、「国が対策すべき問題だ」として、党や一企業の問題ではなく、政府全体での早急な対策を望む声も上がった。

 「偽動画はパッと見では判断しづらい」と、偽広告の精巧さに対する懸念の声もある。近年の動画生成AIの技術向上は著しい。具体的なツール名としてOpenAIの動画生成AI「Sora 2」を挙げるユーザーもおり、こうした高機能なソフトによってAIの識別アイコンが意図的に消されてしまう可能性への言及もあった。

 このほか、偽広告案件の通報先の共有を求める実務的な要望や、TikTok上に存在する「高市早苗チャンネル」が公式のものかどうかの確認を求めるコメントもあり、著名人の名をかたる情報が氾濫する中で、一般ユーザーが真偽の判断に苦慮している様子がうかがえる。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年06月30日 更新
  1. スマホの「SIM組み合わせ」を3カ月で3回も変えた話 楽天モバイル→日本通信→Y!mobileからの移行先を思案中 (2026年06月29日)
  2. 松屋の券売機が「思いのほか使いやすかった」 それでもネットで不評なのはなぜ? (2026年06月29日)
  3. ティム・クックCEOが「もはや限界」と値上げに言及――すでにAndroidでは値上げラッシュが始まる (2026年06月28日)
  4. 「モラルが欠如している」──LINE安否確認で“悪ふざけ”、SNSで批判の的に (2026年06月26日)
  5. ダイソーで770円の「備えラジオ」は“備える”以上に”ノスタルジック”だった件 目的に徹したシンプルさが懐かしさを呼ぶ (2026年06月27日)
  6. ソニー「aiboはやめません」──“次の開発”も明かす オーナーに「安心してください」と呼びかけ (2026年06月27日)
  7. ソフトバンクの5G通信が速くなる「Fast Access」を試す 非対応回線と有意な差も、見えてきた“次の課題” (2026年06月27日)
  8. NHKはなぜ「スクランブル化」しないのか? 「公共放送」という位置付けが足かせ? (2026年06月27日)
  9. ソフトバンクが「今回もやる」とGalaxy S26を月額1円で販売――販売方法を早急に見直さないと撤退を迫られるメーカーも (2026年03月08日)
  10. 「EV=長距離は不安」は本当か テスラ・モデルYで東京〜大阪を走破して分かったリアル (2026年06月29日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー