AI関連でいうと、複数撮った集合写真からベストな表情のものを組み合わせてくれる「オートベストテイク」という機能も面白いけれど、それは残念ながら複数人の被写体を用意できなくて試せず。
Pixel 9シリーズからある「一緒に写る」機能も面白いかな。カメラマンが自分が後から入る位置を空けておいてまず1枚撮り、続いてそこに自分が入ってもう1枚撮ってもらったら、これらを合成するというもの。
これ、やろうと思えば同じ人を2回撮って遊ぶこともできるので、楽しめます。
これもAIを駆使するので撮影後の合成にちょっと時間がかかるけど、面白いのでぜひ。
と、基本性能は前モデルと変わらないこともあってAI絡みのGoogleらしいところを追求してみた。
それだけではアレなので、最後に普通の作例もいくつかいきます、インカメラのものを含めて。
夜景は「夜景モード」を使用してみた。無理にシャドウ部を持ち上げた不自然な夜景ではなく、暗いところは暗く、明るい所は白飛びせずというバランスの撮れた映りにしてくれる。
被写体にググっと近づくと、オートマクロが働く。
という感じである。基本的な画質についてはもう特に得手不得手も感じず、問題ないのでさらっとすませてしまった。
何より、超解像ズームProとカメラコーチが面白かったのでそこを重点的にレビューしてしまったわけである。
Pixel 10 Pro XLをレビューした後、「Pixel 10」も使う機会があったので追記する。
Pixel 10も、アウトカメラは超広角/広角/5倍望遠のトリプル構成で、カメラユニット部の“見た目”もほぼ同じ。カメラコーチや「一緒に写る」などの機能は同様に使える。
ただし、全てのカメラの“中身”がProからワンランク落ちているので、その点は要注意。
まず、超広角カメラは約1300万画素センサーで、固定フォーカス。画角もProと比べると少し狭い。メイン(広角)カメラは約4800万画素で、センサーのサイズもProよりちょっと小さい。
まあ、明るい場所では画質にそれほど差は出ないけど、暗所撮影時では条件によっては違いが出るかな。
望遠カメラは同じ5倍ズームだけど、センサーが約1080万画素と画素数が少ない上にサイズも小さめ。3つのカメラの中で一番差が出やすい。
Pixel 10 Proは超解像ズームProを使うと最大100倍までデジタルズームできるが、Pixel 10は最高でも20倍止まりだ。
センサーサイズやレンズ性能といったカメラ自体に違いはあっても、最終的な画像はデジタル処理を施されて出てくるので、拡大して見比べない限り、そこまでの差は感じない。ただし、望遠カメラを多く使う人はProモデルにした方がいいことは確かだ。
最後に1つ。Pixel 10シリーズは、ワイヤレス充電において「Qi2」に対応した。これに伴い、充電位置を決めるための磁石が装備されたのだ。
これ、iPhoneの「MagSafe」と同じなので、iPhone用のMagSafeグッズをそのまま使えるのである。例えば、テーブル三脚になるMOFTの「七変化マルチスタンド」をこんな風につけられるので、端末を固定して動画を撮る時やセルフタイマーで撮る時にすごく便利。
かくして非常に安心して使えるカメラに、プラスαとしてGoogleらしいAIがついてきたのがPixel 10 Proといっていいと思う。
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