OnePlus 15の基本スペックは、プロセッサがQualcommのSnapdragon 8 Elite Gen 5、バッテリーは7300mAhで120Wの有線、50W無線充電に対応しています。バイパスチャージも可能と、ゲーミングを意識したモデルになっています。
最大の特徴は、165Hzのリフレッシュレートを持つディスプレイの搭載です。OnePlusのスマートフォンはハイエンドクラスの数字2桁モデル、1年前の「OnePlus 13」でも120Hz止まりでした。その後、2025年7月に登場したミドルハイレンジの「OnePlus Nord 5」が144Hzディスプレイを搭載しましたが、165Hzの採用はOnePlus 15と、同時に発表された「OnePlus Ace 6」がOnePlus初となります。
とはいえ、完全なるゲーミングモデルではないため、ASUSの「ROG Phone」やnubiaの「REDMAGIC」のように、側面にはゲームコントローラーキーの搭載はありません。ディスプレイのサイズも6.78型で、ゲーミング専用機として出すにはやや小ぶりなのでしょう。一方で、左側面に従来のマナーモード切り替えスイッチ「Alert Slider」に変わる、「Plus Key」を搭載しています。
そしてOPPOの上位モデルと同じ機能を持っており、マナーモード、カメラ起動など指定の操作をワンタッチで呼び出し可能です。また、OPPOのColorOS最新機能である「Breeno Memory」(グローバルではAI Mind Space)に画面のスクショや録音を保存し、後からAIで情報をまとめることもできます。AIスマートフォンとしてはこのあたりの機能はOPPOのハイエンドモデルと同等です。
このようにOnePlus 15は完全なるゲーミングモデルではないものの、ハイエンドゲームを余裕で動かせるパフォーマンスを持ち、さらにAI機能にも優れたスマートフォンという位置付けの製品になっています。
一方、OPPOのハイエンドモデルはHasselbladカメラ搭載の高性能カメラフォンです。これはファーウェイでいえば「Mate」と「Pura」シリーズの関係に重なります。従来は似たような性格だった2つのフラグシップモデルが、方向性を変えたことで2本柱の役割を果たすことが可能になります。
OPPOの強みはこのようにハイエンドブランドであるOnePlusも持っていることで、OPPOブランドのスマートフォンは最新の「Find X9」シリーズのように、カメラ性能に注力することができるわけです。
そして特徴が分かりにくかったOnePlusのスマートフォンも、ゲーミング向けを強化することで製品の立ち位置が明確になります。2026年はOnePlusのスマートフォンがより目立つ年になるでしょう。
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