2025年を代表するスマートフォンは? 「スマホ・オブ・ザ・イヤー2025」結果発表(3/4 ページ)

» 2025年12月29日 10時00分 公開
[井上晃,ITmedia]

島氏:正統進化のiPhone 17に10点、Nothing Phone (3a)はAIへの取り組みを評価

島徹 島徹氏

ハイエンド部門

・iPhone 17:10点

  • Xiaomi 15 Ultra:6点
  • arrows Alpha:5点
  • Galaxy Z Fold7:4点
  • iPhone Air:0点

ミッドレンジ部門

・AQUOS sense10:10点

  • Nothing Phone (3a):7点
  • Pixel 9a:3点
  • CMF Phone 2 Pro:3点
  • Xperia 10 VII:2点

 カメラにせよ、AIにせよ、高性能は当たり前でどこまで機能を隙なく詰められるか、というのが今年(2025年)の競走軸だったと思います。iPhone 17は超広角も4800万画素になり、ストレージも今後のAI時代に必要とはいえ256GBからにした。軽くて使いやすくバッテリーも強化され、もう少し性能を抑えたとしても納得できる端末でした。あと、eSIMのみになったことも話題になりましたね。一方で、iPhone Airはあまり評価できない端末でした。少しの薄さ軽さのために、カメラやバッテリーを犠牲にされてもと。世代を重ねずに、最初から大画面かつプレミアムな軽さのiPhone 17を出してくれればよかったのですが。

 Xiaomi 15 Ultraはスマートフォンのサイズの中で可能なレンズやセンサーサイズの追求を真摯(しんし)に取り組んでいるモデルです。さらなる大型センサーや効果的な絞りの搭載は外部カメラでないと難しいでしょう。今こそ昔のソニー QX1のような、スマホ連携前提の外付け小型・高画質カメラが欲しいですね。

 arrows Alphaはミッドレンジとして見ると、便利なハイエンド機能も備えた、注目の高コストパフォーマンスモデルです。ただし、ハイエンドとしては優等生だが特徴の少ないモデルという評価になってしまいます。ハイエンドならビジネス特化型や、らくらくホンを意識した高年齢向けハイエンドといった打ち出し方があってもいいのでは。このモデルをベースに、来年の商品展開に期待したいです。

 今年は「AIやカメラをどう活用するか」という部分を注視していたので、Galaxy Z Fold7は私の好みから外れていました。折りたたみでAIやカメラを活用するという点では、コンパクトさと大画面を両立した普段使いしやすいZ Flip7や、ペン搭載のS25 Ultraを評価しています。Z Foldシリーズは、大画面と独自ブラウザを生かしたAI体験のさらなる充実を期待したいです。

 ミッドレンジでは、AQUOS sense10が価格据え置きながらもカメラの体験をしっかり詰めてきたことを評価しました。ミッドレンジのカメラ性能の底上げだけでなく、絵作りの提案という方向性によるものです。飲屋街などをレトロで撮ると非常にエモい写真に仕上がり楽しかったですね。前モデルで気になっていた充電速度も上がっていて隙がない端末でした。そろそろ大画面モデルも欲しいところです。

 Nothing Phone (3a)は、ミッドレンジながらもAIをどう使うかという課題に向き合った機種だったと思います。取りあえず撮りためたものをAIが解釈して便利に活用するかという部分――iPhoneシリーズでいえば、Visual Intelligenceだとまだ微妙でショートカットのカスタムに頼りたくなる部分のことですね。今の時代に向けて真面目に作ったスマートフォンだったと思います。あと、買えなかったのですがCommunity Editionのデザインが大好きです。

佐藤氏:厚さ9mm以下で革新的だったGalaxy Z Fold7、Nothing Phone (3a)はコスパのよさを評価

佐藤颯 佐藤颯氏

ハイエンド部門

・Galaxy Z Fold7:10点

  • Xiaomi 15 Ultra:8点
  • arrows Alpha:7点
  • iPhone 17:0点
  • iPhone Air:0点

ミッドレンジ部門

・Nothing Phone (3a):10点

  • CMF Phone 2 Pro:7点
  • Xperia 10 VII:5点
  • AQUOS sense10:2点
  • Pixel 9a:1点

 ハイエンドはGalaxy Z Fold7に文句なしの10点です。デバイスとしての革新的な要素をしっかり備えていて、2025年のトレンドでもある「折りたたみで閉じた状態で9mm以下」を実現したことを評価しています。折りたたみと普通のスマートフォンの境界をあいまいにする、2025年を象徴するデバイスでした。ソフトバンクでの取り扱いもありますし、高価な端末ではありますが、キャリアで1〜2年間使うなら、以前よりも無理なく手を伸ばせるようになりました。

 次点のXiaomi 15 Ultraは、ズーム性能で今年1番だったと思うので8点を入れました。当然、GalaxyもiPhoneもしっかり注力している部分でしたが、Xiaomiがその上を行った。「2億画素の望遠カメラ」というキャッチーなキーワードにもインパクトがありました。価格も従来世代より2万円抑えて、分割購入にも対応して買いやすくなったことで、より多くの人に撮影体験を届けられる機種になったと感じます。

 arrows Alphaは、急速充電や512GBの大容量ストレージなどで「10万円クラスのハイエンドスマホの体験ができる端末」として評価できました。レノボ傘下ではありますが、30分で80%〜90%の充電ができる機種は、国内メーカーだとないですよね。充電器が付属しているのもうれしいポイントです。

 iPhone Airは、iPhoneが薄くなるということで業界に影響を与えたとは思いつつ、肝心の薄さに関してはGalaxy Z Fold7の方がより革新的だったので、点数を入れられませんでした。iPhone 17についても、イノベイティブではないですし、面白い端末でもないかな、ということで今回は点を入れませんでした。

 ミッドレンジは、コストパフォーマンスを重視した配点をしました。上位はNothing Phone (3a)に10点とCMF Phone 2 Proに7点。特にNothing Phone (3a)は、カラーバリエーションが特徴的で、自分の世代から見て格好良く感じるスマートフォンで、ケースなしでも使いたいと思わせてくれるものでした。楽天モバイルに販路を広げていましたし、「人と違うスマホ」を求めたときに不自由なく使える選択肢になったと感じています。CMF Phone 2 Proもほぼ同じ理由ですが、より安価で、手軽に手を伸ばせるのが魅力ですね。

 Xperia 10 VIIは、最初に香港で触って、思った以上に感触がよかったんですよね。中国系のミッドレンジモデルと比べると競争力で苦戦するところはあるでしょうが、フルモデルチェンジを経て、必要十分の性能を乗せながら追い付いてきたところは評価したいです。

 AQUOS sense10とPixel 9aは、このスマートフォン・オブ・ザ・イヤーの常連で、毎年完成度を高めていっている。両機を並べたときに、より販路が広いAQUOSを高く配点しています。

ちえほん氏:Galaxy Z Fold7は今後の期待を込めて減点 Xperia 10 VIIは“全部入り”を評価

ちえほん ちえほん氏

ハイエンド部門

・Xiaomi 15 Ultra:10点

  • Galaxy Z Fold7:7点
  • iPhone 17:5点
  • arrows Alpha:3点
  • iPhone Air:0点

ミッドレンジ部門

・AQUOS sense10:10点

  • Xperia 10 VII:9点
  • Pixel 9a:6点
  • CMF Phone 2 Pro:0点
  • Nothing Phone (3a):0点

 初の審査員ということで、今年(2025年)最も使ったスマートフォンを推させていただきました。取材をする中で、仕事を支えてくれたのがXiaomi 15 Ultraでした。何を撮ってもキレイで、どんなシーンにも対応でき、これ以外にない1台だったと感じています。

 そして、革新的だったGalaxy Z Fold7が次点です。折りたたみなのに軽くて薄いのがすごい。一方で、Sペンが非対応になってしまったところは惜しかったですね。Galaxyならもっとできたのではないか、という期待を込めて7点です。

 iPhone 17は、「誰にでもおすすめできる1台」として5点を入れました。本当に来年のモデルどうするんだろうかという出来ですね。arrows Alphaは、実際にハイエンドらしい体験ができますし、AI機能で設定を呼び出せたりする点で、ユーザーに寄り添う設計になっていることを評価しています。

 iPhone Airについては大画面・薄さ・軽さのインパクトも強く、Apple製品としては、ここ数年で最も挑戦的で洗練された一台だと感じましたが、今回はGalaxy Z Fold7インパクトが大きかったため、配点としてそちらを優先しました。デュアルカメラを備えた後継機モデルが出ることを期待しています。

 ミッドレンジは、シンプルにAQUOS sense10の完成度が素晴らしく10点を入れました。Vocalist機能を筆頭に、ユーザーに寄り添うAI機能があったことも印象的でした。

 Xperia 10 VIIにはあまり点が入らないだろうな、と思いつつ9点を入れました。僕の中では好感触な1台でして、この価格帯のAndroidでイヤフォンジャックを搭載している数少ないモデルです。しかも音周りの設計も強化されています。microSDスロットにも対応していますし、デザインの刷新、リフレッシュレートの改善などもありました。コスパがいいわけではないですけれども、「使いやすくて全部そろっている」という点を評価しました。

 Pixel 9aについては、誰でも簡単にいい写真が撮れるので頭1つ抜きん出ていた印象でした。AI機能についても、リアルタイムの文字起こしの精度など含め、Googleの強みが出ていました。

 Nothingは両方ともいい機種だったのですが、順番に配点したら持ち点が足りなくなってしまいました。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年10月06日 更新
  1. KDDIのローミング終了で楽天モバイルはどう変わる? 心もとない700MHz帯、独り立ちのカギは5Gにあり (2026年10月03日)
  2. ドコモがほぼ全ての料金プランを値上げ それよりも端末の値上げが気になるこの頃 (2026年10月03日)
  3. ドコモがRCSで同意未取得の不備 約1万6000件に影響、対象ユーザーは利用停止に (2026年10月04日)
  4. 高市首相がAppleに要請――「自殺防止機能の搭載を」 生成AIへの相談増加を受け (2026年10月03日)
  5. ahamoがついに料金プランを改定。段階制へ――「40GB」が業界の新たなスタンダードになるのか (2026年10月04日)
  6. KDDIのローミング縮小でも「やめる理由にはならない」 楽天モバイルユーザー4人が語る本音と“経済圏”の囲い込み (2026年10月05日)
  7. JALモバイルはなぜIIJに加え「ahamo」を選んだのか? JALとドコモが明かす“ホワイトレーベル”の狙い (2026年10月05日)
  8. JR東日本「分かりにくい」新幹線券売機を改善へ なぜ、スマホではなく「駅での最短1分購入」を実現? (2026年07月04日)
  9. WAON POINTやAEON Payのキャンペーンまとめ【10月4日最新版】 ポイント10〜20倍の獲得チャンス多数 (2026年10月04日)
  10. 【ワークマン】3900円の「防水ワールドウォークバックパック」 リュックやトートバッグ、ポーチになる (2026年10月05日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー