nubiaブランドを上陸させ、オープンマーケットに再参入を果たしたZTEだが、破格のエントリースマホや、他社と比べて相対的に安価なフォルダブルスマホを次々と投入し、注目を集めている。フォルダブルスマホなど、一部のモデルはグローバル版の発表よりも早く日本に投入するなど、珍しい戦略を取っているのも同社の特徴だ。そんなZTEが、縦開きだけでなく、横開きのフォルダブルスマホにも参入した。2025年12月に突如発売になった「nubia Fold」がそれだ。
開くとミニタブレットのサイズになる横開きのフォルダブルスマホは、サムスン電子のGalaxy Z Foldシリーズが有名。ここに対抗するGoogleのPixel Foldシリーズも、定番化している。一方で、いずれのモデルも価格は20万円超と高く、なかなか手が出しづらかった。これに対し、nubia Foldは本体価格が約18万円と安く、Y!mobileでの割引や端末購入プログラムを駆使すると実質価格は6万円台まで下がる。横開きのフォルダブルスマホとしては、破格の安さだ。
もう1機種が縦開きの「nubia Flip 3」。こちらは初代から数えて3世代目となる端末で、持ち前のコスパの高さに加え、外側ディスプレイを大型化するなど、スペックにも磨きをかけてきた。では、ZTEがここまでアグレッシブにフォルダブルスマホを投入する理由はどこにあるのか。ZTEジャパンの取締役副社長 黄凱華(コウ・ガイカ)氏と、商品企画部本部 本部長 ケ鵬(ピーター・デン)氏に話を聞いた。
―― いきなりフォルダブルスマホを2機種出してきて驚きました。ZTEとして、どのような戦略で取り組んでいるのでしょうか。
黄氏 トレンド的に、折りたたみスマホはまだマーケットのシェアが限られています。その折りたたみでマーケットをリードし、日本発でグローバルに展開できればということで、改めてnubia Flip 3を投入しています。なおかつ今回は、初のFold型(横開き型の総称)のnubia Foldも発売しました。Flipは、nubiaブランドの知名度を生かしつつ、nubiaならではのコスパを強みに展開していきたい。こちらは機能を引き続き進化させつつ、今回はラインアップをそろえる中でFoldにも取り組みました。
―― 日本発とおっしゃっていましたが、2機種はグローバルでも未発表ですよね。
黄氏 われわれから見て、日本は先端マーケットという位置付けで、ミドルハイのモデルは日本から展開しています。今後のことはまだ計画中ですが、グローバルに展開することも検討したいですね。
ケ氏 nubia Foldは日本発で、企画も日本オフィスでスタートしました。Y!mobile(ソフトバンク)さんに、こういうものはどうですかと打診し、気に入っていただけたので、実際に開発して提案しています。日本には、既にフォルダブル端末が複数ありますが、バッテリーは大体4000mAhから5000mAhまでの範囲です。実際、半年ほど自分たちでも使ってみましたが、やはりバッテリーが足りない。1日に何回か充電しなければならないということが分かりました。そこで、今回は持ちやすさに妥協せず、バッテリーをどのぐらいまで増やせるかを検討しました。
少なくとも、1日使えるようなバッテリーを搭載したいということで、日本で一番の容量が大きなフォルダブル端末として企画しています。持ちやすさに妥協していないということも、手に取っていただければ分かると思います。デザイン的にもこだわり、縁がカーブしているところなどは、他社に負けていないと自負しています。
―― 確かに他の端末は割と直線的ですが、フレームが丸みを帯びているのは珍しいですよね。持ちやすいですし、視覚的にも薄く見えると思いました。
:ケ氏 そうです。その形状で、持ちやすさとバッテリー容量を両立できたと思っています。
ケ氏 他には、他社にない機能として、ゲーミング用のゲームスペースという機能も入れています。ZTEにはREDMAGICというブランドがあり、その端末にはゲームの勝率を上げるためのたくさんの補助機能が入っています。nubia Foldはハイエンドのチップを搭載していて、バッテリーも大容量、さらに画面も大きく、ゲームが本当に遊びやすい端末です。そこに補助機能があればゲームがさらに快適になるということで、REDMAGICのゲーム機能を入れています。
―― なるほど。スペックの高さを生かしている点は今まで投入してきた端末とは違いますね。
ケ氏 ゲームだけでなく、仕事に使えるAI機能も入っています。例を挙げると、Zoomなどのビデオ会議を録音できる機能があります。アプリ側ではなく、本体側で録音ができ、しかも録音した後にそれをAIで解析して議事録にできます。この機能は通常の電話やメッセンジャーにも有効です。
―― フォルダブルスマホだと、外出先でビデオ会議に出やすいですが、録音できないのがネックでした。非常にいいと思います。その割には値段が安いですよね。もっとトレードオフがあるかと思っていました。
黄氏 グローバルでの調達能力を生かし、部材の共通化を図ることでコストを抑えています。例えばチップセットはQualcommの最先端のものですが、他のグローバルモデルでも使われています。結果として、いつも通りのコストパフォーマンスはアピールできていると考えています。
―― しかも、事前抽選でPayPayポイントが最大4万5000円分当たります。1等だと、実質価格が2万円台になってしまいますね(笑)。
黄氏 購入しようとしている方は、絶対に抽選に参加した方がいいです(笑)。期間限定のキャンペーンですが、そこは先行してやらせていただきました。個人的にもこういった横開きのフォルダブルスマホは好きで、サムスンさんのFoldも体験していたので、まず日本で実現したかった。ただ、トレンドを作っていくとなると、一般の方が手に取れる価格にしないと難しい。こうした部分もソフトバンクの幹部の方と相談しながら決めていき、これぐらいならY!mobileでも売れるということで積極的に採用していただいた経緯があります。
―― しかも、きちんとFeliCaにも対応しています。
黄氏 日本で発売する端末は、徹底的にFeliCaに対応していく予定です。
ケ氏 防水・防塵(じん)はできるだけ対応する方針で、この端末に関しては生活防水です。技術的にできないことはないのですが、コストが上がるのと同時に、厚くなりやすくなってしまうので、全体的なバランスを見てこのような仕様にしています。
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