ZTEの新折りたたみ「nubia Fold」は“日本発”で誕生 破格の安さでも「他社に負けない」と自信を見せる理由(1/3 ページ)

» 2026年01月22日 13時07分 公開
[石野純也ITmedia]
※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

 nubiaブランドを上陸させ、オープンマーケットに再参入を果たしたZTEだが、破格のエントリースマホや、他社と比べて相対的に安価なフォルダブルスマホを次々と投入し、注目を集めている。フォルダブルスマホなど、一部のモデルはグローバル版の発表よりも早く日本に投入するなど、珍しい戦略を取っているのも同社の特徴だ。そんなZTEが、縦開きだけでなく、横開きのフォルダブルスマホにも参入した。2025年12月に突如発売になった「nubia Fold」がそれだ。

 開くとミニタブレットのサイズになる横開きのフォルダブルスマホは、サムスン電子のGalaxy Z Foldシリーズが有名。ここに対抗するGoogleのPixel Foldシリーズも、定番化している。一方で、いずれのモデルも価格は20万円超と高く、なかなか手が出しづらかった。これに対し、nubia Foldは本体価格が約18万円と安く、Y!mobileでの割引や端末購入プログラムを駆使すると実質価格は6万円台まで下がる。横開きのフォルダブルスマホとしては、破格の安さだ。

 もう1機種が縦開きの「nubia Flip 3」。こちらは初代から数えて3世代目となる端末で、持ち前のコスパの高さに加え、外側ディスプレイを大型化するなど、スペックにも磨きをかけてきた。では、ZTEがここまでアグレッシブにフォルダブルスマホを投入する理由はどこにあるのか。ZTEジャパンの取締役副社長 黄凱華(コウ・ガイカ)氏と、商品企画部本部 本部長 ケ鵬(ピーター・デン)氏に話を聞いた。

nubia Flip 3、nubia Fold ZTEジャパンの新しい折りたたみスマートフォン「nubia Flip 3」(左)と「nubia Fold」(右)

nubia Foldは日本発、企画も日本オフィスでスタートした

黄凱華 ZTEジャパンの黄凱華副社長

―― いきなりフォルダブルスマホを2機種出してきて驚きました。ZTEとして、どのような戦略で取り組んでいるのでしょうか。

黄氏 トレンド的に、折りたたみスマホはまだマーケットのシェアが限られています。その折りたたみでマーケットをリードし、日本発でグローバルに展開できればということで、改めてnubia Flip 3を投入しています。なおかつ今回は、初のFold型(横開き型の総称)のnubia Foldも発売しました。Flipは、nubiaブランドの知名度を生かしつつ、nubiaならではのコスパを強みに展開していきたい。こちらは機能を引き続き進化させつつ、今回はラインアップをそろえる中でFoldにも取り組みました。

―― 日本発とおっしゃっていましたが、2機種はグローバルでも未発表ですよね。

黄氏 われわれから見て、日本は先端マーケットという位置付けで、ミドルハイのモデルは日本から展開しています。今後のことはまだ計画中ですが、グローバルに展開することも検討したいですね。

ケ氏 nubia Foldは日本発で、企画も日本オフィスでスタートしました。Y!mobile(ソフトバンク)さんに、こういうものはどうですかと打診し、気に入っていただけたので、実際に開発して提案しています。日本には、既にフォルダブル端末が複数ありますが、バッテリーは大体4000mAhから5000mAhまでの範囲です。実際、半年ほど自分たちでも使ってみましたが、やはりバッテリーが足りない。1日に何回か充電しなければならないということが分かりました。そこで、今回は持ちやすさに妥協せず、バッテリーをどのぐらいまで増やせるかを検討しました。

 少なくとも、1日使えるようなバッテリーを搭載したいということで、日本で一番の容量が大きなフォルダブル端末として企画しています。持ちやすさに妥協していないということも、手に取っていただければ分かると思います。デザイン的にもこだわり、縁がカーブしているところなどは、他社に負けていないと自負しています。

nubia Flip 3、nubia Fold 閉じた状態では約6.5型の有機ELディスプレイを利用できる
nubia Flip 3、nubia Fold 開くと正方形に近い、約8.0型の有機ELディスプレイが現れる

―― 確かに他の端末は割と直線的ですが、フレームが丸みを帯びているのは珍しいですよね。持ちやすいですし、視覚的にも薄く見えると思いました。

:ケ氏 そうです。その形状で、持ちやすさとバッテリー容量を両立できたと思っています。

nubia Flip 3、nubia Fold 閉じた状態は約11.1mmと薄く、側面がカーブしているので持ちやすい。赤い電源キーは指紋センサーとしても機能する

グローバルの調達力を生かしてコストを抑えている

ピーター・デン 商品企画担当のケ鵬(ピーター・デン)氏

ケ氏 他には、他社にない機能として、ゲーミング用のゲームスペースという機能も入れています。ZTEにはREDMAGICというブランドがあり、その端末にはゲームの勝率を上げるためのたくさんの補助機能が入っています。nubia Foldはハイエンドのチップを搭載していて、バッテリーも大容量、さらに画面も大きく、ゲームが本当に遊びやすい端末です。そこに補助機能があればゲームがさらに快適になるということで、REDMAGICのゲーム機能を入れています。

―― なるほど。スペックの高さを生かしている点は今まで投入してきた端末とは違いますね。

ケ氏 ゲームだけでなく、仕事に使えるAI機能も入っています。例を挙げると、Zoomなどのビデオ会議を録音できる機能があります。アプリ側ではなく、本体側で録音ができ、しかも録音した後にそれをAIで解析して議事録にできます。この機能は通常の電話やメッセンジャーにも有効です。

nubia Flip 3、nubia Fold 端末側の機能として、会議や電話などのアプリで録音ができる

―― フォルダブルスマホだと、外出先でビデオ会議に出やすいですが、録音できないのがネックでした。非常にいいと思います。その割には値段が安いですよね。もっとトレードオフがあるかと思っていました。

黄氏 グローバルでの調達能力を生かし、部材の共通化を図ることでコストを抑えています。例えばチップセットはQualcommの最先端のものですが、他のグローバルモデルでも使われています。結果として、いつも通りのコストパフォーマンスはアピールできていると考えています。

―― しかも、事前抽選でPayPayポイントが最大4万5000円分当たります。1等だと、実質価格が2万円台になってしまいますね(笑)。

黄氏 購入しようとしている方は、絶対に抽選に参加した方がいいです(笑)。期間限定のキャンペーンですが、そこは先行してやらせていただきました。個人的にもこういった横開きのフォルダブルスマホは好きで、サムスンさんのFoldも体験していたので、まず日本で実現したかった。ただ、トレンドを作っていくとなると、一般の方が手に取れる価格にしないと難しい。こうした部分もソフトバンクの幹部の方と相談しながら決めていき、これぐらいならY!mobileでも売れるということで積極的に採用していただいた経緯があります。

nubia Flip 3、nubia Fold nubia Flip 3は最大2万円相当、nubia Foldは最大4万5000円相当を還元するキャンペーンも実施している

―― しかも、きちんとFeliCaにも対応しています。

黄氏 日本で発売する端末は、徹底的にFeliCaに対応していく予定です。

ケ氏 防水・防塵(じん)はできるだけ対応する方針で、この端末に関しては生活防水です。技術的にできないことはないのですが、コストが上がるのと同時に、厚くなりやすくなってしまうので、全体的なバランスを見てこのような仕様にしています。

       1|2|3 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年05月12日 更新
  1. 「Pixel 10/10a/9a」どれを買う? 4キャリア6ブランドの価格を比較 2年24円や一括4.5万円も (2026年05月11日)
  2. KDDIローミングを切られた楽天モバイルエリアは大丈夫なのか――大型連休のオススメスポット「イオンモール津田沼サウス」に行ってきた (2026年05月10日)
  3. ソフトバンク、売上高7兆円突破で過去最高更新 “ホッピング抑制”の構造改革と「AIインフラ」への大転換 (2026年05月11日)
  4. なぜドコモは「値上げ」に踏み切れないのか? 背景にある通信品質、5G設備投資の遅れが足かせに (2026年05月09日)
  5. Suica、JRE POINTのキャンペーンまとめ【5月9日最新版】 ポイント3倍や2万ポイント還元あり (2026年05月09日)
  6. ソフトバンクが「今回もやる」とGalaxy S26を月額1円で販売――販売方法を早急に見直さないと撤退を迫られるメーカーも (2026年03月08日)
  7. なぜスマホの身分証写真アップロードで画像エラー? iPhoneの“HEIC形式”やサイズ制限で困らないためには (2026年05月11日)
  8. イオンモバイルの2025年通信速度を公表 平日のドコモ回線が苦戦、下り1Mbps付近の時間帯が増加 (2026年05月11日)
  9. Google検索がサーバーエラーで不安定に 「ググれない……」との声相次ぐ  (2026年05月12日)
  10. iPhone 14/15がiPhone SE(第3世代)に次いで人気 Back Marketのリファービッシュスマホランキング(4月) (2026年05月11日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2026年