3つ折り「Galaxy Z TriFold」を、2つ折りFold7ユーザー視点で解説 実機比較で分かったこと(2/2 ページ)

» 2026年01月26日 10時00分 公開
[金子麟太郎,ITmedia]
前のページへ 1|2       
※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

カバーディスプレイはGalaxy Z Fold7と大差なし

 インナーディスプレイを比較すると、Galaxy Z TriFoldとGalaxy Z Fold7の間には明らかな差がある。一方で、閉じた状態で利用するカバーディスプレイについては、大きな違いは感じられなかった。とはいえ、閉じれば一般的なスマートフォンと同じ感覚で利用できる構造はGalaxy Z TriFoldでも維持されており、これは決してネガティブな要素ではない。サイズについても、どちらも6.5型となっている。

GalaxyZTriFold サムスン電子 3つ折り 折りたたみ フォルダブル カバーディスプレイは両機種とも6.5型で、使用感に大きな差はない。閉じれば一般的なスマホと同じ感覚で扱える構造はTriFoldでも健在だ

 Galaxy Z Foldユーザーなら、メインディスプレイを閉じてカバーディスプレイへ表示を切り替えたい場面があるはずだ。これはGalaxy Z TriFoldでも同様に可能だが、折りたたむ順番には注意したい。アウトカメラ側の画面を先に内側へ折りたたもうとすると、画面上の警告とともにバイブレーションと音で通知される。これはカメラがディスプレイに接触して破損するのを防ぐための仕様だ。

GalaxyZTriFold サムスン電子 3つ折り 折りたたみ フォルダブル 閉じてカバー画面へ切り替える際、TriFoldでは畳む順に注意が必要だ。アウトカメラ側を先に内側へ折ると、ディスプレイ破損防止の警告が音と振動で通知される

折りたたむと分厚くなってしまう点に要注意

 両モデルの比較で最後に気になったのは折りたたんだ状態の厚さだ。これまでの記事でも触れてきた通り、Galaxy Z Fold7は驚異的な薄さを実現している。

 Galaxy Z TriFoldはFold7に対し、折りたたみ時の幅が2.2mm、厚さが4.0mm大きく、重量は94g重い。展開時の幅は214.1mmと大幅に広いが、最薄部の厚さはTriFoldの方が0.3mm薄くなっている。一方、高さの差は0.8mmとわずかだ。総じてTriFoldは、畳むと分厚く重厚だが、開くと圧倒的な横幅を持ち、最薄部は極めて薄い設計となっている。特に折りたたみ時は、スマートフォンを3台重ねたような外観であり、手に持った際もそれなりのボリューム感がある。

GalaxyZTriFold サムスン電子 3つ折り 折りたたみ フォルダブル 画像はGalaxy Z TriFold(写真=左)とGalaxy Z Fold7(写真=右)を折り畳んだ状態。並べると、当然、Galaxy Z TriFoldはより分厚い
GalaxyZTriFold サムスン電子 3つ折り 折りたたみ フォルダブル 画像はGalaxy Z TriFold(写真=上)とGalaxy Z Fold7(写真=下)を完全に開いた状態。最薄部はGalaxy Z TriFoldの方がGalaxy Z Fold7よりも0.3mm薄いそうだ
GalaxyZTriFold サムスン電子 3つ折り 折りたたみ フォルダブル Galaxy Z TriFold(写真=上)とGalaxy Z Fold7(写真=下)はともに薄型ではあるが、USB Type-Cポートを搭載している。Galaxy Z TriFoldはこれが限界なのではないか? と感じるほど薄いボディーにポートがある

 参考までに、公称値を以下に記す。

  • Galaxy Z TriFoldのサイズと重量
    • 折りたたみ時:75.0(幅)×159.2(高さ)×12.9(厚さ)mm
    • 展開時:214.1(幅)×159.2(高さ)×3.9(アウトカメラを除く最薄部の厚さ)mm
    • 重量:309g
  • Galaxy Z Fold7のサイズと重量
    • 折りたたみ時:72.8(幅)×158.4(高さ)×8.9(厚さ)mm
    • 展開時:143.2(幅)×158.4(高さ)×4.2(アウトカメラを除く最薄部の厚さ)mm
    • 重量:215g

 Galaxy Z TriFoldの309gという重量は、手に持つとはっきりと「重い」と感じるレベルだ。しかし、高性能なカメラや堅牢なヒンジなど、複雑な3つ折り構造を支える部品が集約されていることを考えれば納得感がある。

総括:Galaxy Z TriFoldはまさに「閉じれば大画面スマホ、開けばプロ仕様のマルチタスクタブレット」

 ここまでお伝えした通り、Galaxy Z TriFoldは想定以上に「実用性」を重視して設計されていることが確認できた。特に、完全に展開した状態で得られる恩恵は絶大だ。

 インナーディスプレイでできることにはGalaxy Z TriFoldとGalaxy Z Fold7で明確な差別化が図られている。Fold7ユーザーとしては、フレックスモードの不在など、使い勝手の細部において注文をつけたくなる部分もあるが、それを補って余りあるのが「10型大画面」という圧倒的なメリットだ。

 スマートフォンとしての機動性を保ちつつ、開けば瞬時に本格的なタブレット作業領域が現れる。Galaxy Z TriFoldはまさに「閉じれば大画面スマホ、開けばプロ仕様のマルチタスクタブレット」という、モバイルデバイスの理想形を体現した一台といえる。300gを超える重量や厚みという課題はあるものの、それを「持ち運べる自由度」への対価として許容できるユーザーにとって、これ以上の選択肢はないだろう。日本市場への販路拡大に強く期待したい。

前のページへ 1|2       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年09月29日 更新
  1. 20万円超のXperiaを「買い」に変えた3週間 ソニーが「モニタープログラム」を実施した理由 (2026年09月26日)
  2. 「SuicaでJR東海エリアをまたげない」問題、ついに解消か JR東海社長「勉強している」【訂正】 (2026年09月27日)
  3. なぜドコモはahamoの大幅値上げを避けたのか? 段階制で安くなるケースと「アップセル戦略」の狙い (2026年09月26日)
  4. ドコモ値上げの背景は? 副社長が語るahamoの競争力と、「楽天モバイル意識」の本音 (2026年09月25日)
  5. ソフトバンクとLINEヤフーが「Yahoo!スマホ買取」を始めた理由 スマホ高騰時代に目指す「中古の循環」 (2026年09月28日)
  6. ドコモが低容量プラン「ドコモ mini2」発表 6GB/12GBの2段階で月額3278円/4598円 (2026年09月25日)
  7. 高額な「iPhone Duo」を横目にどう選ぶ? Androidフォルダブルスマホをお得に買う方法【2026年9月版】 (2026年09月27日)
  8. “iPhone 18難民”の買い替え先は? 最新「iPhone 18 Pro」と型落ち「17/17e/16」から最適解を考える (2026年09月25日)
  9. JR東日本「分かりにくい」新幹線券売機を改善へ なぜ、スマホではなく「駅での最短1分購入」を実現? (2026年07月04日)
  10. パナの電動アシスト自転車、スマホ連携が可能に バッテリーの盗難防止や残量通知など 12月発売 (2026年09月28日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー