米Qualcommは3月2日(現地時間)、スペインのバルセロナで開催されているMWC 2026で、ウェアラブル向けSoC「Snapdragon Wear Elite」を発表した。スマートウォッチに加え、ピンやペンダントなど多様なフォームファクターのパーソナルAI端末を想定し、端末上で高性能なAI処理を行えるNPU搭載のウェアラブル向けプラットフォームという。
Wear OS by Google、Android、Linuxで動作し、米Google、中国Lenovo傘下のMotorola、韓国Samsung Electronicsなどのパートナーが対応する。
Snapdragon Wear Eliteは、3nmプロセスでの製造で、「Qualcomm Hexagon NPU」を統合し、エッジでの大規模モデル処理(最大20億パラメータ級モデルの処理)や、センサー処理(センサーフュージョン)と組み合わせたエージェント体験を想定する。Qualcommは、コンテキストに応じた推奨、自然な音声対話、ライフログ、ユーザーに代わってタスクを実行、調整するAIエージェントといった利用例を挙げた。
前世代(Snapdragon W5+ Gen 2)比では、単一コアCPU性能が5倍、GPUが最大7倍に向上し、アプリ起動やマルチタスク、描画の滑らかさを高めるとしている。電力面では、数日間のバッテリー駆動を謳うとともに、使用日数を30%延ばす電力管理を導入した。充電については、約10分で最大50%まで回復できる急速充電を特徴に挙げた。
接続機能では、5G RedCap、Micro-Power Wi-Fi、Bluetooth 6.0、UWB、GNSS、NB-NTN(衛星)を統合する「マルチモード接続アーキテクチャ」を採用する。NB-NTNは、携帯網やWi-Fi圏外でも衛星経由の双方向メッセージングなどを可能にするとし、米Skyloなどのパートナーとの連携にも触れた。
Snapdragon Wear Elite搭載の最初の商用デバイスは「今後数カ月以内」に登場する見込みとしている。
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