BelongとMM総研は7月15日、中古スマートフォン市場の最新動向に関する勉強会をオンラインで共催した。勉強会に登壇したMM総研研究主任の原健輔氏は、2025年度の中古スマートフォン販売台数が前年比12.4%増の360万7000台となり過去最高を記録したと発表した。原氏は市場拡大の要因として、世界的なメモリ価格の高騰に伴う新品端末の大幅な値上げを指摘した。
原氏は数千円ではなく数万円規模で価格が上昇しているため、新品が高すぎることで中古を選択する消費者が増えていると解説した。また通信キャリアやメーカーによる認定中古品の販売台数が急増しており、傷やバッテリー消耗といった中古特有の不安感が払拭されつつある現状を説明した。続いて登壇したBelong法人事業部門長の内田弦希氏は、同社が運営する「にこスマ」の最新データを公表した。
内田氏によると、6月25日にAppleが一部製品の価格改定を発表した直後から、値上げ対象外だったiPhoneを含めて中古スマートフォンの注文が急増した。発表が行われた25日22時を境とした直後72時間の販売実績では、発表前3日間と比較して販売台数が約16%増加し、平均購入単価も約14%増加した。内田氏は、市場全体の価格上昇を見越した消費者の先回り需要だと分析した。
内田氏はグラフに示された売上の上昇トレンドについて、一時的なものではなく7月に入ってからも高い水準で推移していると言及した。値上げ対象外だったAndroid端末や実際の対象となったiPadにも需要の増加が波及していることに触れた。さらに、新品価格の上昇が中古スマホ需要全体の底上げにつながっているという。
新品価格の高騰が中古市場の活性化を後押ししているようだ。一方、誰もが気軽に新品端末を買いづらいといえる。こうした状況は今後も続く見通しだ。
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